旅Diary 2013/4/3,4南米から北米へ。ドキドキのカナダ入国。

ブラジリアからマイアミ
マイアミからアトランタ経由にカルガリー
カルガリーからイエローナイフ

3日かけ、飛行機を4本乗り継ぎ、南米からほぼ北米縦断。とんでもない旅程だなと今は思う。計画中はワクワクが勝ちだった。

1日の大半を飛行機と空港の中で過ごしながら、その土地の雰囲気を楽しむ。

マイアミでは入国して、マイアミビーチの方で1泊。Trader Joe’sと、マイアミビーチの朝日に行けた。アメリカの冷凍食品ごはん、大きなカップアイスと、カラフルなお菓子(好きなSkittles)でジャンキーな夜。

マイアミからアトランタ経由
デルタ航空で久しぶりの日本語が選択できる映画に出会った!南米ではスペイン語、ポルトガル語、英語の3択だったから。ブラジリアでの人生相談でご家族さんからおすすめされたキューティブロンドをみる。やる前から諦めない。やってみる。自分を信じる。そんな前向きなメッセージの映画。実際はそんないいタイミングで、背中を押してくれる人が現れたりはしないだろうと、そんないい機会は巡ってこないだろうと現実と分けて考えるけれど(すぐ影響されるからある程度の冷静な線引きが私には必要)、理由はどうあれ迷いなく飛び込める思い込み、意志と飛び込んだ今までと全く異なる環境で自分らしくいられる強さを感じた。環境を変えるが1番の変化への道。どっかでこんな言葉を聞いたことがあるし、自分1人で変化する事は難しいと体感している。飛び込んだらそこで精一杯やるのみ。日本を出た時点で違う環境に片足踏み込んだ気持ちだったけれど、まだ旅の途中。本当の飛び込みはこれから。思いっきり飛び込んでみよう。自分と戦ってみよう。

アトランタでの5時間は、怒涛に遊んでもらったブラジリアの整理時間。朝から夜までとことん付き合ってもらって、帰ったら寝落ちる数日だったから笑。(ピレノポリス、ブラジリアの日記参照。)ありがたい。今度は私たちの場所を見つけて遊びに行くからね!と言ってくれた。どこにいても大歓迎で待ってます。

アトランタからカルガリー間
友達とKindleの本を交換して読んだ。
私が渡したのは”わたしたちが27歳だったころ”
さまざまなな女性の27歳の時の話が語られている、雑誌withの特集がまとめられた本。今有名で、キラキラみえる大人たちが私たち世代の時にどんな事を考え感じていたか、決断をしたか知ることができる。それは多種多様で、今の焦りとか不安とかを少し軽くしてくれる。

友達が貸してくれたのは”語学の天才まで一億光年”
沢山の言語を学び、探検隊として世界中をまわり様々な人と交流をしてきた高野秀行さんの本。読みたかったけど、読めていなかったやつ。
途中で眠気に襲われ寝てしまったので、まだ途中だけど…(北米大陸の東海岸から西海岸側に移動したので3時間プラス。1日27時間の日。再びのタイムトラベルに身体が少し混乱中。頑張れー!体内時計!)
アフリカを探検していた時の高野さんのベースにはフランス語があって、それにプラスαで民族の言葉を学び、使っていた。それは、コミュニケーションの言葉と仲良くなるための言葉とで役割が違うと。その感覚、わかる気がする…
私にとってのコミュニケーションは日本語と英語(コミュニケーションに十分じゃないから強化したい)、他の言語はそれを主で話す人達ともっと仲良くなりたいから、知りたいから。そんな感覚。
そして言語全てが完璧でなくてよいと、ちゃんぽんでもよいのだと、心を軽くしてくれる。そして言語を実践の中で学ぶ方法を知ることができる。

カルガリーに到着。いよいよカナダ入国。
本当はこの日までにワーキングホリデービザがとれているプランだった。私の頭の中での計画では。しかし、なかなか当たらない抽選。回ってこない私の番!!先にこの旅を計画していたので、観光で入国に変更。(観光ならビザは必要なくてeTAという認証だけ)

そして、ここからがチャレンジ。日本人はビザなしでカナダに最長6ヶ月滞在できる。ビザが取れるまで、観光期間いっぱいの滞在を予定。ビザ申請の準備と、帰国のチケットを持たずに観光で入国するのは難しいので対策をしてきた。

案の定、入国審査で2つのカウンターに回されて”友達2人は滞在短いのに、どうして1人だけこんなに長いんだ”質問責め。事前に準備した6ヶ月目でアメリカに出国する航空チケットの予約表と英語の残高明細表で出国意志と帰国できる資金証明。そして、”1人で旅するの””まだビザが降りなかったたら旅する事に決めたの””島を回ってwwoofを使ってファームステイするの”(この時受け入れ先が一件okだしてくれていて助かった)とドキドキしながら伝える。イミグレのお兄さんはwwoofとは何かまで調べていた。

なんとか2つの関門をクリアして入国!ひー、ドキドキした。長い待ち時間と尋問に付き合ってくれた2人ありがとうね。

この夜は空港内ホテルに宿泊。飛行機遅延とイミグレで遅い時間になってしまったのが残念だけど、ポイントを使ってちょっと豪華なホテルステイ。飛行機を見下ろすラウンジでデザートとスナックを楽しむ。置いてあった望遠鏡で必死になって月を探すあたり私たちらしい。笑

朝ごはんを食べ、フライトの準備をする。
空港内に滞在しているし、国内線だから余裕があるのが嬉しい。移動の多い旅は、特に時差変更のある旅は時間に余裕を持たせるのが大切だと学んだ。

これから、イエローナイフへ向かう。夏日から真冬の中へ。身体がついてこれるかしら…でも楽しみ。オーロラ見えますように。

今回の旅
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2013/4/2 ブラジリア観光、将来の話。

ブラジリア内観光に案内してもらえる日。ブラジリアに来てからは毎日、友達の知り合い家族さんにアテンドしてもらいお世話になっています。ありがとうございます。

車で迎えに来てもらい、ブランチへ。お洒落なパティスリー。パンもケーキもチョコレートも揃うここは、大人気のようで賑わっている。

朝のセットはパンのバスケットにヨーグルトやフルーツサラダとジュース、コーヒー付。私はいちじくとチーズのオープンサンドを頼む。ブルーチーズといちじくの組み合わせは鉄板で美味しい。他のパン達もシェアしてもらう。久しぶりにみたキレイなクロワッサン、シードのついた全粒粉パン、バゲットetc 全部美味しかった。

ブラジルで作られている小麦もタンパク量が少ないものが多いらしい。強力は難しいのだとか。そんなところに日本との共通点を少し感じる。

ブラジリア市内観光へ。

ブラジリアはあるイタリア人の神父さんの夢に出てきたお告げによって、ジャングルを切り開いてできた首都の街。街の形のデザインは飛行機の形になっている。こんな面白い形の街があるなんて知らなかった!

縦の東西にのびる機体の部分が主に政治関係の建物たち。省庁、首相官邸、最高裁判所etcが並ぶ。

横の南北にのびる羽の部分が住宅地。キレイに区画分けされて、同じ建物が同じ形で並んでいる。

この日は日曜日。住宅ゾーンの羽の真ん中の道が歩行者天国になる日。ランニング、サイクリング、ウォーキングをする人達で賑わっている。沿道にはマンゴーの木が植えられてらいて、身のなる頃にはみんな採って食べるそう。マンゴー食べ放題いいな。笑 大きなガジュマルも植わっていて、木から垂れてくる根で遊ばせてもらった。またまた島を思い出す。

その次向かったのは、街を作る時に人工的に作られたという湖。乾季には自然と鼻血が出るほどの乾燥になるブラジリアで、この湖があることでいくらかマシになったとか。遠くに見える橋は日本の愛知にある橋をモデルにされたらしい。1時間クルージングもあるが、今回は時間の関係でなし。まわりではイースターが近いので、かわいいウサギのデコレーションがされていた。

ここで吸水休憩。ブラジルでのジュースの選択肢は、いちご(Moranga)マンゴー(Mogo)パッション(Maracujá)パイナップル(Abacaxi)オレンジ(Naranja)が多い。南な感じ。果実しぼりましたっ!!なジュースたち。時折、ファイバーすごくてドロドロでそのままを食べているようなジュースが出てきて喉が潤わないこともあり。笑 私はノンアルカクテルのサンセット(オレンジジュースにイチゴシロップ)甘いけどサッパリ美味しい。

ブラジリアの中心地へ戻り、大聖堂、美術館へ。全て面白い形。遠くに見える劇場もピラミッドみたい。新しい街だからこその建物達も面白い。

三権分立広場へ。国会と最高裁判所と首相官邸に囲まれた広場。ブラジルは裁判所の力が強いらしい。少し前に首相が帰ってきた時に集会が開かれていたから警察多めの限界体制。

写真を撮っていたら雨が降ってきてダッシュで車に向かう。

テレビ塔と近くのお土産屋街。スコールに当たって、上には登れなかった。この時期は雨季の入り口なんです。あそこで雨降ってるねってスコールが目で見えるのが面白い。風が強くなってきたね、そろそろ来るねって読むのが面白い。2時間ザッと降って止むのが、この辺りの雨の降り方らしい。

最後に連れて行ってもらったのがこの街の夢をみた牧師さんの教会。全部の壁がステンドグラスでずっと見ていられる美しさ。青いグラスがキラキラしている様子はプラネタリウムのようにもみえる。もし誰かをブラジリアに連れてくる事があるならば、ここは連れてきたいと思った。

各国の大使館の前をドライブ。街を作る時に国ごとに区画で分け与えたため、ほとんどの大使館が横並びで連なっている。世界中の国々の国旗と名前が並ぶようすに世界旅行にきた気分。

ブラジル最後の夜はシュハスコ。サラダやチーズが並ぶビュッフェ台に、寿司カウンター。お兄さんたちが串に刺した大きな肉の塊を持ってテーブルを回ってくる。いろんな部位のお肉に、チーズを纏わせて焼いた肉、ベーコンの塊etc わからないからきた物片っ端食べてみる。骨付きのお肉が柔らかくて美味しかった。

でも1番は焼きパイナップル。シナモンを纏って焼かれたジューシーで甘いそれはもう。肉でお腹が膨れていたのを忘れる美味しさ。南米で出会ったパイナップルは日本で買うものよりも小さく、柔らかく、芯まで食べられる。このパイナップルも皮剥いてそのままスライスしたような感じ。美味しかったなあ。

ホテルまで送ってもらい、ロビーで少しお話。海外で実際に住むご夫婦のお話を聞かせてもらう。先々に悩む若者たち。笑 国際協力とか、国際交流とか、海外に住むとか…

友達の相談を横で聞きながら響いた言葉。

一回英語で泣け。

英語で泣きたい、泣きながら乗り越えたい。日本で自分だけじゃ作れなかった、入れなかったその環境に入りたかった。ずっとずっと。やっぱり学校に行くが1番揉まれると言っていたけれど…ですよね。って気持ちだけれど、違う国で暮らすをもうすぐできそうな今。今の私はそこから。

あとは自分のプライオリティ。

日本人として日本語で世界で住むことを選ぶのか、言葉を乗り越えて違う国の組織に入れるようになるのか。日本はいつでも選べる選択肢だから、一回日本を外して考えた方がいいと。今の身軽なうちにしておきなと。なるほど…友達にかけられた言葉が私にも沁みる。

長く一緒に海外を目指してきたお2人は、あの時はこうだったね、こんな気持ちだったねと経験談を全て共有していて素敵なご夫婦でした。

そんな話を横耳に娘ちゃんと言語アプリで遊んでいた私です。

なんとなく日本に戻るのが前提にあった、なんとなく日本から離れられなかったけれど、一回考えるのをやめてみよう。

自分の以外で生きる想像をしてみよう。もし暮らしていけるのならば、世界のどこでもその場所で生活してみたらいい。

きっと私は大人数のダイバーシティに入りたい。言語関係なく他の国の人とコミュニケーションをとりたい。だから外に外に出ようとしてる。学生の時からずっと。行きたいと思っていた学校もやっぱり諦めなくていいか。見えないライフステージを気にするよりも今できる事を。

長い長い足踏みを破りたい。言葉のコンプレックス。できないを受け入れるのか、できるようになるのか。できるようになりたい。最終、何をやりたいかはわからん。私のスタートラインは言葉を使えることなんだ。まずそこに立たないと見たいと思っている世界は見えてこないんだろうね。と思った夜でした。

今回の旅
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/4/1ピレノポリス②地球の歩き方に載っていない大自然と可愛い街

ボンジー!(Bon dia!)ポルトガル語のおはよう!すれ違いざまにみんなに言われる言葉。

朝起きてホテルの庭にでる。とろころどころにあるハンモック。建物の2階にあるハンモックで朝ごはんまで揺られる。ホテルを明るくなってからみるとまたかわいい。おとぎ話の中のような建物たち。新しくはないので鍵がかたかったりはしたけれど、良いところ。このかわいさで昔からあるのすごいよね。

ビュッフェ式朝ごはん。タピオカ粉のクレープ、オムレツはオーダー式。ひとつずつ頼んで3人でシェア。

タピオカ粉のクレープは厚めの生地でモッチモチ。その中に2種のチーズ(Queijo)。モッツァレラと何かだったのでチーズももちっとした感じ。ブラジルの朝ごはん定番らしい。

オムレツは日本で頼むと出てくるフワトロではなく、カリッと両面焼き。香ばしさと塩気が美味しい。中にはチーズ(Queijo)オレガノ(Orégano)トマト(Tomate)ピーマン?(Cebora)。

ビュッフェにはコーヒー、ジュース、パン、ケーキ、ハム、チーズ、フルーツ。

どこへ行ってもあるPãn de Queijo (ポンデケージョ)。キャッサバ粉で作るもっちもちのチーズのパン。これは外せない。タピオカ粉とキャッサバ粉調べてみたら、キャッサバ粉は芋成分をそのまま粉にしたやつ、タピオカ粉はキャッサバ粉から澱粉質のみにしたやつらしい。

大きな塊からカットするブラウンチーズとモッツァレラが珍しい。ジュースも朝ビュッフェではグアバとオレンジ2択が多い。フルーツにパパイヤがあるのも日本じゃなかなかみない。暖かいところという感じ。

お腹いっぱい食べたら、今日は1番大きな滝へ向かう。車で山を登り上から街を見る。横には石の採掘場。

自転車で登ってくる人達も沢山。かっこよかった。

そこから山を下り、公園内(Cachoeira do ABADE)へはいる。今日は昨日の場所よりもさらに整えられていてカフェ、レストラン、売店、ハンモックが並ぶ。

石畳みの坂を登ったり降ったりを約1時間。山を眺めながら、ガイドさんに植物の説明をしてもらいながら進んでいく。途中に6個の写真スポットがあり、1!2!と指を立てた写真を撮った。

途中の川下でも遊べるところがあるが、私たちはまっすぐ滝へ向かう。滝が近づくと大きな吊り橋がある。ここもひとつの撮影ポイント。2人ずつしか渡れない上に、みんな写真を撮るので並びます。

滝に着くとそこはどこかのビーチのような賑わい。荷物を置いて意気揚々に水に入っていく。冷たい!こりゃ入れない!夏のような暑さといえど、夏の終わりだからか、川だからか…冷たい。徐々に沈んで慣らしていると、友達が横から飛び込んできてバシャーン。入れました。

入ってしまえばこっちのもん。泳いで滝に近づいてみる。滝の勢いが強くて行ったらくびもげるから、滝の下には行っちゃダメよと言われたけれど、まず滝の勢いでできる波が強くて近づけません!遠巻きに泳ぐので必死。なかなかの体力消耗。でも楽しい!!

水の流れと音、太陽に照らされたキラキラの水面、浮かんだ時に見える太陽と空と木の間からのキラキラ。自然に溶け込んだような感覚。

滝の波の影響を受けないところから、滝の後ろ側の岸へ渡る。滝の裏側は不思議な石達。波模様をよく見てみると茶色の石の中に、透き通った石の層が挟まれている。下に落ちている石達も。石の採掘で栄えた街をここでも少し感じた。

お昼ごはんは公園のレストランで。パラキロ(Para Kiro)という、ビュッフェ台からお皿に好きな分とって重さで値段がきまるやつ。よくある形らしい。

いろんな料理が並ぶ中、気になっていた牛のいろんな部位と豆の煮込みを発見!

いろいろ気になりすぎて取りすぎました。もう少しで1キロだった…笑

ピレノポリスの市内に戻り、市内観光。赤い瓦屋根に、白ベースの壁、窓枠やドアにポイントで入るカラフルな色、石畳み。どこへ行ってもかわいい。昔の映画館が劇場になっていたり、市民市場がバンドの建物になっていたり、用途は変われど建物は変わらず残り続けている。

最後は街のシンボル、1番高台にある教会へ。
来週末にあるお祭りの準備で街中の街灯にバナナの葉がむすびつけられていた。

夜ごはんはブラジリアに戻り新古都New Kotoという日本食屋さんへ。日本大使館の公邸料理人をしていた方が料理長をしているらしい。お茶漬け、蕎麦、天ぷら、大きなお造りまでなんでも揃う。肉がメインのごはんは胃が疲れるらしく、身体に染みる。

今日も寝落ちるように就寝です。

今回の旅
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/3/31ピレノポリス①地球の歩き方に載っていない大自然と可愛い街

ブラジリアで朝一、ドリアンパンの学校の卒業式オンライン。卒業式と思っていたそれは、2年生への進級、始業式となった。校長の思いつき。学びを意識せざるおえない環境に身を置いたままに出来ることがありがたい。日本を飛び出し、沢山の行動をしていかねばならない時だけれど、学ぶ事も忘れないように。1期生のみんなは工房を立てたり、パンをいろんな人に食べてもらったり、着々とパン屋に向けて進んでいる。そのみんなの活動を、まだクラスメイトとして見られるのも楽しみだ。みんなの活動に励まされながら、私もわたしの行動を。自分のやりたいと興味の点を埋める。そして少しずつ線を繋げていこう。きっと私の形になっていく。

午後から今ブラジルに住んでいる友達の知り合いご家族と合流。大きなバンに乗り込み、2時間半ほど車に揺られると着くのがピレノポリスという街。金と石の採掘で栄えた街らしい。

車の中でお昼ごはんにパステウとポンデケージョを頂き、人狼をしながら向かう。

ブラジリア標高1000m程、ピレノポリスは標高800m弱。街の周りは山で大自然に囲まれている。ハイキングや滝、川での水遊びができる。1日目は2番目に大きな滝がある場所へ。観光地であり、自然保護される公園になっているが、そこまでの道のりはなかなかのでこぼこ。身体が車の椅子から飛び上がるのをシートベルトに押さえてもらいながら進んでいく。

公園に着くとそこは木の小屋と机や椅子、ハンモックがならぶ。ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの周りのような雰囲気。

そこから森中ハイキング開始。でこぼこ石の階段を降りていくと水の音が聞こえてくる。木々の間から滝がみえる。ブラジルは乾季から雨季への移行期だが今日はいいお天気。真夏日ではないが暑い。よっしゃー泳ぐぞー!の気持ち。

この公園には滝上と滝下の滝壺と2ヶ所の遊び場所。滝壺を泳ぎ、滝に打たれ、滝の裏から眺める。滝上にはドクターフィッシュがいて、足の角質を食べによってくる。こそばゆい。

めいっぱい泳いで遊んで、写真を撮って、大自然を満喫。そこはまさに自然のレジャープールのよう。真夏の土日には500人来るそうな。

海なし国パラグアイに今住む友達が、ひっさしぶりに泳げて嬉しそうでなにより。島で出会った私たちは、一緒にいるとどうしても島を思い出してしまう。島では海だったけど、ここでは川で。地球の裏側に来ても同じような遊び方をしている。自然さまさま、いつも遊ばせてくれてありがとう。

ここは夕日スポットでもあるけれど、明日もあるので今日は街へ戻る。戻る途中の道で写真をパシャリ。沈む!沈む!と急いで撮った写真。

街へ戻ると辺りはもう暗くよく見えないのだけれど、石畳に、可愛い街灯、大きな窓のバロック様式の建物がぼんやり。とっても良い雰囲気。

ホテルは、お庭にハンモックとプールと焚き火つき。お部屋の裏の小さな庭にもハンモック。かわいい。これで朝ごはんついて1泊ひとり1万以内。破格。

夜ごはんは、街中のレストラン街で。左右にレストランが立ち並び、道を挟むようにテーブルと椅子が置かれているその道はとっても賑やかで活気がある。大きなプレートをカップルや家族で囲み、食事を楽しむ様子は見ているだけでハッピーになる。

お店の人のおすすめでピラティアのフィッシュ&チップスと、ピッキーの実が入ったチーズリゾート、牛ステーキにベイクドキャッサバと白ご飯とトマト玉ねぎピーマンのサルサとブラジルのふりかけファロッファがついてくる。ブラジルではメインを頼むとご飯と芋とがセットになっているのがメジャーらしい。

ピラティアは白身の川魚でクセがなくて食べやすい。ピッキーの身はパッションに似たような香りがする黄色い実。ほくっとしたような食感がリゾットの中に隠れている。ファロッファはキャッサバ粉を玉ねぎなどの野菜などと合わせて炒めたものらしいが、このお店では豆と合わさったものだった。塩っけに豆の香りと甘さ…日本のどこかで出会ったことあるようなお味。

南米はやはり肉文化で肉料理が充実。肉は赤みでギュッとしているものが多いが、昔、奴隷文化があった事もあり、雇主が捨てる部位を豆と共に煮込む料理があったりといろんな部位を使った料理がある。

ご飯の上によくのってくる赤いのは、唐辛子の酢漬け?塩漬け?らしい。私の第一印象、チョロギみたい。食べてみるとフニッとして、オリーブの様な香りに少しの酸味。辛さはない。ブラジルのごはんは辛くないので、得意でない私は安心して食べられる。

最後にジェラート屋さんにより、マクラジャ(パッション)とアマレナ(チェリーのシロップ漬け)のアイスを食べて〆。パッションやグアバはブラジルで沢山採れるらしく、ジュースもアイスにも良く見かける。ついつい選んでしまうパッション。アマレナは見た目でチョイス。食べたらアメリカンチェリーのような味。

連日、帰ってきて歯を磨き、やっとのこさシャワーを浴びて寝落ちしている。2日連続で毛布をかけてもらっている。ありがとう。(前日の写真。笑)

旅Diary 2023/3/30ブラジル国内飛行機旅

フォズドイグアスから、サンパウロ-リオデジャネイロ-ブラジリアと乗り継いで、首都ブラジリアに。トランジット含めて9時間のブラジル国内大移動。

この旅はじめての雨の朝。フロントのチェックインの時にお世話になったお兄さんにObrigado, chao!と伝え、風がバーバー、嵐のような雨に打たれながらタクシーに乗り込む。

飛行機が飛びますように、乗り継ぎ上手くできますようにと願いながら空港へ。問題なくチェックインして、カフェで朝ごはん。

サッパリ済ませたいね。なんて話していたのにケースに並ぶパンやケーキを見るとついつい食べたくなってしまう。マフィンとパンオショコラ、ポンデケージョを3人でわけて食べる。

注文時、やはり言葉がちゃんぽんになる。ポルトガル語のみの店員さんに友達がスペイン語で話す。伝わらないことが多くなると英語を話せるおばちゃんがでてきて、英語でドリンクを聞かれる。スペイン語の頭が少し残っている私がスペイン語で答える。もうよくわからん!笑 ただみんな優しくて笑顔で最後まで聞いてくれる。最後にObrigado,chao!というと笑顔でサムズアップしてくれる。

このカフェで旅行者らしいお兄さんが、ずーっと英語で店員さんと話してたのに最後にObrigado, chao!だけサラッとポルトガル語で言って去って行ったのがかっこよくて、去り際だけは私もそれする!とその人の真似っこ。

イグアスの飛行場は検査場内の方が充実していて、中で食べた方がよかったかなと話しながらお土産をみる。三国国境は行けなかったけれど、もうここまで来てるし、グッズが可愛くてそれぞれでTシャツとキーホルダーを購入。地球の裏側記念。

今回もLATAM航空にお世話になります。フォズドイグアスからサンパウロまでは1時間半くらいのフライト。非常口席に指定され、ポルトガル語か英語はできるかと確認される。英語と答えたけれど、緊急時瞬時に理解できる自信はない…座席指定に言語も考慮しておくれ…と思いつつ、呑気にサービスのクッキーを食べていたらサンパウロ到着。

サンパウロでの乗り継ぎ50分!やや短めでドキドキ。スタッフにターミナルを英語で確認すると、I don’t speak English. と返される。しゃべってるやないかーい!と思いつつ、日本と同じ現象に少し親近感。ここですぐDonde esta?に切り替えられたの、心の中でガッツポーズした!少しずつでも慣れてるフレーズからスムーズに出るようにできたら嬉しい!もしかしたらDe donde esta って余計なDeつけてたかもだけど、伝わって、求めてた答えをもらえたからオールオッケー!

ターミナルが同じ事を確認して、ゲートを確認できたら一安心。トイレに行ってゲートオープンを待つ。サンパウロ空港は大きくてスタバもフライデーズも、現地のカフェもアイスクリーム屋も中に揃っている。12時前でお腹が空いているけれど、私たちのご飯は次のリオで。

サンパウロからリオデジャネイロまでは約1時間。飛行機に乗り込むと前の席の親子に話しかけられる。Coreanas o Japonesas? Japonesa.と答えると、キラッキラの笑顔で拍手される。”こんにちは、Me gusta 呪術”と。アニメ漫画文化の世界的影響がすごい!アルゼンチンからの家族旅行だったみたいで、周りの家族にJaponesa!と話しかけはじめる。それを聞いた周りの人も”日本好きだよ、5回も行ったよ”と話しかけてくれたり、みんなに見られるからみんなに手を振る。アイドル気分。このフライトの1時間、”una pregunta.”と質問されたり、スペイン語の発音を口を見せながら教えてくれたり、ずーっと前の親子と話していた。友達がスペイン語わかる子でよかった。日本の事をもっと知ってもらえたと思う。桜や着物、袴の写真を見せた時のキラキラした顔が眩しくて、嬉しい。友達が持っていたおにぎりせんべいも嬉しそうにみんなで分けて食べていた。飛行機を降りてから、カバンに入れていた日本のお土産になりそうなJapan と書いてあるハンカチと知り合いの手作り巾着袋とガマグチポーチをあげると、すごく喜んでくれてハグしてくれた。陽気で明るい家族。楽しかった。飛行機でできた新しい友達。素敵な出会い。Obrigada,chao!

飛行機の中からサッカー場が見えるとディズニーランドが見えたみたいにはしゃぐ女の子、アルゼンチンのサッカーチームは知ってるか?と聞いてくる男性、メッシと誰か(聞き取れなかった)どっちが好きか聞いてくる男の子。南米のサッカー熱がすごい。イトーは知ってるかと聞かれたけれど、わからない…詳しくなくてごめん。

南米に来るとき、というより世界を旅する時はアニメ漫画、スポーツの話題に強いと友達が増えそうです。

リオデジャネイロの空港では一度荷物受け取り場を通りすぎ、再度出発ロビーから保安検査を通る。荷物はブラジリアまでになっているから、受け取らなくていいはずだけど、スルーしていいものかドキドキ。一応出てこないか最後まで見守って出てこない事を確認してから動きだす。

リオデジャネイロの空港は保安検査前がもうショッピングモールみたい。検査場の中に入ると、少しの免税店と軽食のみ。サンパウロでは中にいっぱいあったから、中でいいかと入ってしまった私たち。ごはん難民。

昨日ハンバーガーとホットドッグというジャンキーなごはんになってしまい、朝も小麦いらんと言いながらパン達を食べ、”そろそろおにぎりと味噌汁がいい。冷たいうどんが食べたい。”そんな気分。そんなんないので、1番ご飯っぽいラザニアとバタタロッシ(じゃがいもガレット)があるお店へ。セットドリンクはコーラ固定。笑 コーラの世界的愛され方もすごいよなあ。小麦、芋であれど少しごはん感を味わって満足。ここでも店員さんが優し可愛かった。注文中、私は席で待ってたけどね、友達の笑い声がすごい聞こえてきて、最後には店員さんがウインクしている写真を撮ってきた。キュートな愛嬌。言葉がわからないからこそのコミュニケーションの取り方というか、だからこそできる関係性もあるよなと。それを引き出す友達達の気さくさと勢いと愛嬌も素敵。

最後のフライトはリオデジャネイロからブラジリア、約2時間。ようやく全員横並びのフライト。席指定に追加料金かかったので当日にしたら、こうなりました。

“読みたい本があるの!あーKindleにないから読めないー!また同じスナックだ!違うの出ないか期待してたのにー!1日でこんなに乗り継ぐ人なかなかいないから、そんな文句言う人もいないよ。” 時々こんな会話をしながら、各々好きなように過ごす。そんな感じの私たち。

ブラジリア空港に到着。荷物が待てども待てども出てこない!レーンが止まった!!初のロストバッケージきたか!やばいぞ!とドキドキしていたら、スタッフに声をかけられる。荷物が来ない事を伝えると奥に案内される。あった!!私たちの荷物!!よかった!!ハードケースじゃない私たちの荷物は丁寧に壊れやすいものレーンに流してくれていたのでした。Obrigada, LATAM!ロスバケ疑ってごめん!

ついたブラジリア空港は、また広くて綺麗で素敵。Uber専用の乗降車スペースも用意されていて新しい感じ。

ホテルまではUber移動。ひとり45レアルの安いお宿にしたら、宿はいいが、まわりが郊外の国道沿いみたいな感じ。お店が少なく、人は少なめ。夜ご飯調達にダッシュで付近をまわるも、リカーショップ、ホームセンター、アイス屋さん…。ご飯がない!アイス屋でパソコンの翻訳機を借りて、近くにご飯屋さんがないか聞くと、まっすぐ行くとあるよ!と。夜の外歩きが怖くて、遠くないか、何分で着くか聞きまくっていたら見える場所まで一緒に来てくれた。 Obrigada!

お店で持ち帰りできるか聞くと普段やっていないけれど、やってくれるようなニュアンスを受け取り、サラダと魚を頼む。席に座らされ”Quarenta minutos. “と言ってウェイトレスが離れていく。え!待って、40分!?早く帰りたいんだけど…注文済ませて、お水まで出してくれて、もう引き下がれない。今19時すぎ、もう暗い。帰りは大丈夫かドキドキしながら待つ。翻訳機を使って、夜歩くの怖いから少し早くできないかお願いする。受け取れたのが19時40分くらい。気持ち少し急いでくれたみたい。最後まで言葉の通じない急かす客に嫌な顔せずに対応してくれたおばちゃんObrigada!
(今日の途中で、オブリガードも男性女性で変わるのに気づいてオブリガーダに変えてたの気づいた?笑)

無事ホテルに帰って、美味しくごはんをいただきました。帰り道は歩いてる人がちらほらいて、イヤホンで音楽聞きながら歩いている人もいたりして、そんな感じで歩ける道なのかと少し安心したけれど、これからホテルを取る時はまわりもチェックしようとみんなで誓った夜でした。

今回の旅
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/3/29 ブラジルイグアスの滝

ブラジル滞在のメインのひとつ。世界三大滝のひとつにもなっているイグアスの滝へ。

セントラルからバスで向かおうとホテルで聞いたバス停で待つ。友達が来たバスの運転手にスペイン語で滝(カタラータス)に行きたい事を伝えてくれる。Quiero ir Cataratas. バスナンバーを言ってくれたけれど、上手く聞き取れない。

スペイン語とポルトガル語は似ているところがある。同じ意味、音の単語があったり、同じスペルで発音が少し違ったり。ネイティブ同士だとスペイン語とポルトガル語で会話ができるらしい。推測してみるもわからないまま。

バス停で座っていると隣の女性に話かけられた。滝に行きたいと伝えるとバスが来る度にNo.これは違うと教えてくれる。先に彼女のバスが来て見送った。

次のバスの運転手にカタラータス行きのバスか再度聞いてくれる。今度は聞き取りやすかったと。青の120に乗ればいい!あれ、さっき通った気がする…?そんなこともあるか。笑

その次に隣にきたおばあちゃん。どこから来たのと声をかけられる。息子さん達が日本人と縁があるらしい…?いっぱい話てくれたけどわからなかった。ニコニコかわいいばあちゃんだった。

バスを待って40分以上。待てども待てども来ないのでUberに切り替え。バスは1人5レアル、Uberは3人で25レアル。10レアル高いが時は金なり。ちなみに10レアルは250円くらい。私達が窓の外に興味を持つと説明してくれて、速度を少し落としてくれる、かわいい優しいおじちゃんが来てくれた。

イグアスの滝に着くと、そこはもうテーマパーク。大きな入場ゲートに、沢山の人。ベストをきた案内の人に声をかけられ、それぞれのグループに案内人がつきチケットを買っていく。はじめに入場チケット、私たちはボートに乗りたかったので違うカウンターでボートチケット。

アテンドの彼らの首から下げている名札には、話せる言語の国旗がある。担当さんはスペイン、ポルトガルのマークだったが、英語で話してくれた。チケット売り場で会った彼の同僚は、日本の高校でサッカーを教えていた事があり日本語が流暢な方もいた。発音がすごくきれいだった。ただチケットを買うとアテンドさんのポイントになる仕組みらしく、はじめの人からは変わらない。

チケットをもってバス停にいく。2段バスの2階席に上がると、風が気持ちがいい。周りからは、いろんな言語が聞こえてきて観光地にきたなという感じ。ワクワクする。

はじめのバス停で降りるとボートツアーのはじまり。まず森の中をカートで移動、その後ウォーキングして、ボート乗り場につく。カート毎にガイドがついて森での注意点、森の事を教えてくれる。

初めに、ポルトガル語話す人〜!英語話す人〜!スペイン語話す人〜!挙手をする。まさかの英語で手を挙げたの、私ひとり。英語がマイノリティーになる世界。(スペイン語、ポルトガル語の人に英語もできるよ!って人いると思うけどね。) 毎回ポルトガル語、英語、スペイン語の順で説明してくれる。英語の時は私に向いて話してくれる。完璧にはわかりきれないのが申し訳ない。

友達のスペイン語と私の英語をすり合わせながら理解していく。言葉のちゃんぽんが面白い。

ボート乗り場に着くと、荷物は全て預けて、ライフジャケットを着てボートに乗る。椅子がもう浸水している。出発前に下着までやられた。水着の人たちがいたけれど、それが正解だと思う。

イグアスの滝のグレートネイチャーを観てから挑んだ私たち。あれは玄武岩だねなんて話しながら川を進んで行った先、何本もの大きな滝が並んで流れ落ちる広大な景色が広がる。大きすぎて現実のものなのかと疑ってしまう。世界は広い、地球は大きい、美しい。とありきたりな言葉しかでてこないが、地球の、自然の偉大さを感じる。

もう少し先に進むとボートツアーの醍醐味。滝に突っ込む!!こんな機会ないから直接目で見たい!!なのに目が開かない!!すごい滝の勢い!!笑い声だか悲鳴だかわからない声で叫びながら最高に楽しんだ!こんなに叫んだのひっさしぶり!!気持ちがいい!!

ビッショビショになった服で再びカートとバスに乗り、服を風と太陽で乾かしながら頂上へ向かう。プールで泳いだ後のような疲労感。お腹すいた。

頂上にはブュッフェ形式のレストランと、ファストフード、お土産屋さんが並ぶ。服を乾かすためテラス席でハンバーガーとソーダ。空腹にしみる。

お腹いっぱいの後は、ひとつ下のバス停までバスにのり滝ウォーク。食べた分を消費しよう。木々に囲まれる道を進んでいく。カラフルな蝶たち、日本のよりも大きなトカゲ、時折アナグマと遭遇したり。動物たちの住処にお邪魔している気分。

道の途中に沢山の滝フォトスポットがある。どの場所から、どのアングルからみても大迫力で毎回感動。

でもやはり1番は滝つぼの道。

飛沫を浴びながら、間近にみる滝の迫力と言ったら、もう!飛沫に光が反射して、滝に虹がかかっているのを見れたなら、もう!来てよかったと、連れてきてくれてありがとうと、私生きてるわーという気持ち。

滝を眺めていたら急に頭の中で”一度きりの人生後悔ないように、笑って、泣いて、生きて行こうぜベイベー”と嵐が流れ出して可笑しくなって笑いながら、少し泣きそうになった。地球の裏側まで来たことに悔いなし。この2人とここに立てている事が、とんでもなく幸せだ。

出国前、滝の話をすると1番行きたがっていた母も思い出す。いっぱい写真を送ろうっと。

パラグアイ派遣中の友達に誘われて行った、日本からの私と友達。想像を越える滝の壮大さに、楽しさに感動した1日になった。

この大自然の中の、ちっぽけな自分を感じる感覚が好き。私の大好きな時間、島も北海道もこの感覚があった。自分の生活だけにフォーカスしていると忘れてしまう感覚。私はこの大きな世界のほんの一部でしかないんだと、自分でコントロールできるものなんてほぼないんだと肩の力が抜けるような感覚。

時々舵はきるけれど、自然に身を任せ、”流されるでも、逆らうでもなく、流れのままに。”
中学生の頃に先生からもらった言葉の意味を最近ようやく理解できたのではと思う。

帰りはバス帰宅。お金を払って、回転ドア式。日常のこんな少しの違いも面白い。

想像以上の広さとレジャーで遅くなってしまったので(滝に7時間、移動含めると9時間強は必要)、夜は急いで洗濯して、ホテル近くで良いご飯見つからずホットドッグにかぶりついたのでした。
(店員さんみんな優しく愛嬌あってキュートな感じで、パンはリベイクしてくれて、種類によっては鉄板で周りも焼いてくれて、トマト玉ねぎとか野菜モリモリだし、ソースたっぷり端から端までの美味しいホットドッグでした。Dog king笑)

今回の旅
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 歩いて国境を越える。

この旅で初ぐっすりぶっ続け7時間寝られた朝。スッキリ。朝焼けをみたあと、再びわんこたちと戯れる。誰もいない庭に顔を見せると、みんな駆け寄ってきて人気者気分。朝の日差しに照らされた庭の芝の緑が眩しい。ひやっとした朝の空気が気持ちがいい。好きだ、この時間。

夏の終わりのパラグアイは私たちが滞在しているこの数日間だけでも少しずつ過ごしやすくなってきた。

旅人の2人とwwoof, workaway の話を少しできたのもよかったな。楽しかった。

朝ごはんThe日本の朝食。味噌汁、ごはんをお母さんが盛ってくれる。イグアス居住区では大豆の生産が盛んで、納豆も豆腐も味噌も醤油も作られている。ぜーんぶ美味しい。パラグアイでこんなごはんに出会えるなんて想像してなかった。大きなサラダが食卓の真ん中に置かれていて、やっぱり日本人は野菜よねとお母さん。海外の文化やお店が入ってきてなんでも食べられる日本だけれど、やはり育ってきた環境のごはんの影響は大きいなと。

ここで出る胡麻プリンが美味しい!日本の粉の素から作るプリンを再現しようとお友達が試行錯誤してできたレシピで作っていると言う。ミルキーでムチッとした黒胡麻プリン、トップの粒々ごまがまた美味しい。予約の時にリクエストする人がいるほどの人気らしい。

明るくおしゃべりなお母さん、みんなからお母さんと呼ばれている理由がわかる気がする。ご本人は大雑把なのよ、気を使わなくていいから旅人が好きと言うけれど、気にかけてくれている。ちゃっちゃっと周りの事をしてくれている。

息子さんも仕事外の時は庭に出てきて旅人に混ざり話している。星を見ていると説明しながら一緒に楽しんでくれる。

久しぶりに来た親戚のお家みたいだなと思った。初めてなのに。

旅人の2人と別れ、小林さんにバス停まで送ってもらい、ブラジルとの国境に向かう。小林さんがバス停のおじちゃんに声をかけてくれていて、バス停のおじちゃんがバスの車掌に声をかけてくれ、ハポネス!ここで降りるんだよ!イミグレは右に曲がってまっすぐ!と教えてくれる。それを聞いた同じ場所で降りたおばあちゃんが途中まで一緒に来てくれた。

国境の橋まできて出国スタンプを押してもらう。橋への行き方がわからないと聞くと道端のおじちゃんが手伝うよ!と道路を渡るのを手伝ってくれた。

パラグアイとブラジルを繋ぐ友情の橋。川を挟んで国がかわる、その景色は多摩川を挟んで県がかわる神奈川と東京のようだと感じた。島国の日本には無い、初めての徒歩での国境越え。不思議な感じだけれど、世界的にはこれができる国だらけなんだよなと。面白い。


ブラジルに入るとイミグレがわからず、再び警備のお兄さんに助けてもらう。

Uberで無事にホテルに到着し、コインランドリーへ洗濯しに行く。今まではスペイン語、ここからはポルトガル語。スペイン語は友達が率先して読み話ししてくれていたけれど、ポルトガル語は誰もできない…キョロキョロしていると手伝おうか?と女性が英語で声をかけてくれた。コインランドリーでも、その国の人は国税番号、旅行者はパスポート番号が必要なのね。無事に回せました。

いろんな人の優しさにありがとう。

今日は夜ご飯をスーパーで調達。街中の大きなスーパー。肉、チーズ、パンのコーナーが広い。パラグアイの街中スーパーと違うのは、パラグアイはマテの茶葉いっぱいだったけど、ブラジルはコーヒー。あとトマトソースコーナーがひっろい。日本にある種類のみかん、柿が置いてある。大きな所だからかもだけど、海苔、醤油とか日本食品が多いように感じる。大きな日系社会があるからかしら。

本場ブラジルのポンデケージョ

携帯会社に話しを聞きに行ったら、担当してくれた女性が日本の文化が大好きだから会えて嬉しいと携帯の翻訳機に打ち込んで伝えてくれた。画面の中でしか見た事ないからと。日本から来る日本人は少ないのかな。来ただけで喜んでもらえるなんて、それだけでもう来た甲斐があったな。なんて思っている単純な私。

ポルトガル語をまーったくやってこなかったので、急いで挨拶とありがとう、イエスノーとかすぐ使えそうな物を調べたのでした。

ポルトガル語のありがとうはオブリガード。これだけでも言えるとニコッとしてもらえるのが嬉しいのです。

今回の旅の予定
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/3/27 地球の裏側で出会った日本の歴史と旅仲間。

朝一でバスに乗り、イグアス日本人居住区に来た今日。おそらく通勤、通学の人達に混じって満員のバスに乗る。

チパソー、カリエンテー!チパソー、カリエンテー!コシードコンレチェ!コシードコンレチェ!
バスの中に商品を抱えて売りにくる。食べ物飲み物から靴下、小物いろいろ。

今日はバスの中で朝ごはん調達。チパソーとコシード。チパソーはとうもろこし粉の粒々ほろほろした生地にクミンの効いた挽肉が入っている。周りのよく焼かれた焼き目が香ばしくて美味しい。コシードはマテの茶葉をお砂糖と炭で煎ったお茶で、コンレチェがwithミルク。炭の香りがする甘いミルクティー。一口でキャンプ気分。笑

写真なく、動画から抜粋。

バスに揺られて3時間、イグアス居住区に到着。松の木、鳥居、ひらがな…パラグアイの風景に時折日本の香り。

イグアス居住区移民資料館でお話を聞く。日本が口減らしをする程貧しかった頃、おしんとかの時代。パラグアイは戦争で人口が減っていた。人口を減らしたい国と人口を増やしたい国の間での移動。45日、船によっては2ヶ月以上かけての大移動。お話を聞いた園田さんは12歳の時に移住してきた。

12歳はもう大事な労働力。木々を伐り倒し開拓するところから、畑をつくり、家を建てた。明るくなってから暗くなるまで働いた。

ここにいようと思えたのは受け入れてくれることと、沢山の友達がいることだと。帰って来れる場所を作りたい私のヒントになると思った。

地球の裏側で生きる選択をした逞しい日本の先輩達。そんな場所があることを知れて、その場所に来て、会うことができて嬉しかった。

そんなお話を聞く場で出会った同じ宿の旅する2人。世界一周後大好きになった中南米に帰ってきた1人と、大学を休学して旅にでてユーラシア周りでぐるっと旅してきた1人。2人も昨日がはじめましてと。

大旅行をしてきた2人と出会い、話をしていると、私達も旅をしているのだと実感する。(友人のハウスに滞在していたため、暮らしている気分だった笑)

南米の一時帰国と言われているらしい、ここイグアス居住区で、南米一の日本人宿と言われる小林さんにお世話になる。沢山の人懐っこいわんこ達に囲まれて、お庭でみんなと話しながらゴロゴロだらだら過ごす時間。夜ご飯はここの名物すきやきで満腹。どこにいるかわからなくなる。

夕方、車が少なくなると宿の犬たちの散歩へ。門を開けると駆け出していく犬たちの後ろからついていく。夕日に照らされた赤土の一本道が、とてつもなく贅沢に感じる。

夜バルコニーに出ると肉眼ではっきりみえる天の川。島ぶりの天の川、星の多さ。ああ、これを求めていたとしみじみ思う。

私にとっての北海道や島に似ている時間。広い空の下、自然に囲まれてゆっくり誰かと過ごす時間。私の居心地の良いと感じる場所を再認識。

時差ぼけ引きずり、眠いのを我慢して昼寝しなかった今日はごはんを食べてすぐ就寝。ごはんを食べながら寝てしまう子どもの気持ちがよくわかる。体内時計を合わせたい。

今回の旅の予定
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/3/26 日曜日の香り

朝ごはんを食べて洗濯のために外に出ると、肉を焼く香りが街に広がっていた。

パラグアイの日曜日はアサードの日。大きな肉を炭火でじっくり焼いて、家族みんなが集まって食べる日。

ホストのおうちの洗濯機を借りにいくと、お庭のアサードの窯で骨つきの大きな肉が焼かれていた。

肉のいい匂いが染みつきそうだけれど、洗濯物を庭に干させてもらう。

庭には、マンゴー、パパイヤ、レモン、アセロラ実のなる木が沢山。季節毎にお庭でもいで楽しんでいるらしい。楽しいお庭。ブランコ、滑り台もあって、お孫ちゃんがきて遊んでいたり、いつもより賑やか。

お昼におにぎりを作ってお裾分けにいくと、アサードのお裾分けをもらった。大きな肉の塊を切り分けてくれる。ホストのママパパと庭のテーブルに座って、アニス入りのパンといただく。炭火の遠火でじっくり2時間以上かけて焼くのがキモだそう。アサードを美味しく焼けるのがパラグアイでのステータスのひとつ。

友達とホストファミリーのスペイン語の会話を聞きながら、細々やってきた拙いスペイン語で友達のサポートをもらいながら時々仲間に入れてもらう。 日本に住んでいるのを知るとQue bueno. とスペイン語を誉めてもらえた。聞き取りは友達任せで、単語も友達に確認しながらだったけど…お話できた事が嬉しい。

派遣されてもうすぐ1年になる友達は、ほぼほぼの会話を聞きとり、自分の言葉で返している。本当にすごい。今回はその友達のパラグアイでの生活に参加するように滞在。地元の人との交流や生活、生活の工夫…現地の暮らしが見えて面白い。そして、地球の裏側で頑張っている姿をみれて嬉しい。いつも明るくHola!Hola!と誰にでも挨拶している姿が眩しい。街の人達に愛されているのがわかる。最高にかっこいい Mi amiga. ありがとう。

時差と季節の違いにまだ身体が調整つききっていないので、今日のお昼と夜は日本食を作って身体に優しく。昼のおにぎり、肉じゃが、味噌汁と、夜のうどん、きゅうりもみ、ピーマンおひたし。やはり出汁最強。日本食が、いままで食べてきた食が味覚的にも身体的にも合うんだなあと実感しているところです。

キャッサバのデンプン粉、アルミドンを使ってわらび餅を作った。パラグアイでやりたかったことのひとつ。嬉しい!

明日はまた移動日。まだ時差ボケを引きずって昼寝なしでは生きれない。しっかり寝て整えてます。旅人ってすごいんだなというのも今回の旅でひしひし感じています。

今回の旅の予定
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

旅Diary 2023/3/25 ローカルパラグアイ

パラグアイ流朝ごはんから、友達の職場と同僚宅巡りの日。

パラグアイ流に朝一マテ🧉で開始。茶葉をコップ(グアンパ)にいれ、お湯を注ぐ。茶漉し付きのストロー(ボンビージャ)で吸う。ひとカップ飲みきったら次の人にまわす。回し飲みがマテ(温かいの)、テレレ(冷たいの)の飲み方。

朝ごはんはコシード(炭火で行ったマテ茶葉)とコキート(アニス入りのスナックのようにサクッとしたパン)。コシードは濃いめに出して、牛乳入れて、お砂糖いれて甘く飲む。ミルクティーのような感じ。コキートや他の軽いパンや、クラッカーを浸して食べる。朝ごはんは軽めのパラグアイ。

甘さ控えめに作ったコシードに甘い物が合いそう!と昨日買ってた南米のチョコエッグを開ける。いつかゆるゆるの開封動画をあげようと思う。

ごはん後、身支度をする。32℃太陽サンサン。日焼け止めは必須。チクングニアという蚊が媒介する病気も流行っているため、虫除けも必須。これでもかというほど塗り直す。

マテの薬草買いにいく。

バスに乗って友達の職場へ。家からでるとHola! Que tal! お店の前を通るとHola! バス停で待ってると前を通る車やバイクからHola! 知り合いでも、知らない人でも目が合えばHola! 友達の知り合いが通るとわざわざ前に停めて話してくれる。

職場のある街につくと、田舎町の広大な風景が夏の北海道を彷彿させる。植物はアボカド、パパイヤ、ユーカリ、インガ、マンダリン、バナナetc南国だけど。

友達の同僚、訪問看護で回っているお家やいつも行ってるお店をまわる。みんな明るく笑顔で迎えてくれる。友達はどこにいってもハグされてる。キスとハグと Chao chaoでお別れ。

お昼は友達の行きつけで、サンドイッチデミラネッサ(カツサンド)と豚肉の揚げ物とクロケッタ(キャッサバ粉のコロッケ)を3人で。全部で日本円にして180円程。パラグアイのお金の単位はグアラニー。下2つ0を消して、2倍にしたらだいたい日本円に換算できる。このお昼の場合は、9.000グアラニーという事。首都は少しお高めだけど、田舎の方にくると安くて美味しく十分食べられる。

お庭のインガやマンダリンを分けてもらって食べてみたり、アルミドン(キャッサバの澱粉。パラグアイの片栗粉)の作ってるところを突撃して見せてもらったり…。Puedo sacar foto, vídeo? (写真、ビデオ撮ってもいい?) Puedo pasar?(入ってもいい?)と聞くとSi!と受け入れてくれる。優しさにありがとう。

帰りのバスがなかなか来なくて待っていると、乗って行きな!と声をかけてくれ送ってもらった。お母さんが私たちが待っているのを知っていて、娘さんに乗っけて行ってあげてと声をかけてくれたそう。優しい。おにぎりせんべいをプレゼント。

グアラニー語とスペイン語どちらも使う地域だから、2つの言葉のちゃんぽんgracia mante(いっぱいありがとう)でみんなに感謝を。

帰ってきて、近くのパン屋さん見学予定が店主さんの体調不良で中止に。残念だけど、チクングニアじゃないといいな。どうかmejor pronto. 早く良くなりますように。

今日は暑い中歩き回り、冷たい麺類が食べたくてパスタ麺で冷やし中華風にした夜ご飯でした。

そして、今日はサマータイム終了の日。23時59分から23時に逆戻り。時空の歪み。延びた1時間でこれを書いています。お得な気持ち。

今回の旅の予定
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ