2024/06/13(Thu)ファームレストランホテルLe Doyenné

レセプションは入り口にある小さなブティック(売店)。売店の中には、野菜たち、ワインやシードル、チョコレートなど食べ物、キッチン用品からガーデン用品が並べられていた。そこのレジに立つ女性に声をかけると”私が案内するわ!”と、レストランの入り口で名前を確認され、2階に案内された。ミントグリーンに様々な花が散らされた壁紙に囲まれた廊下に並ぶ、明るい色の木のドアがかわいい。1番手前の101号室に入る。中庭が見える窓からの光りがキレイに差し込む、天井の高いお部屋。白と茶が基調のお部屋に大きなベットが置かれ、シャワー周りやバスルームに緑がポイントで使われている。かわいい。生のお花がいけられているのも、ベット頭元のライト横にチョコレートがそっと置いてあるのも嬉しい。

お部屋も楽しみたいけれど、暗くなる前にガーデンへ行きたい!と外へ向かう。1階に降り、レストランを抜けて、テラスにでると、そこからガーデンへ道が続いている。塀沿いに並ぶフルーツの木には、緑の小さな果実たちがつき始め、その木の下にあるいちごや、畑の傍に立つベリー達は赤く、または黒く色づき食べ頃だ。カナダより少し早いみたい。カナダではまだ食べられなかった子たちが食べられそうでワクワクする。それぞれの畑パッチの間は芝で整えられていて、ガーデン全体が青々としていて気持ちがいい。

地面に植る野菜たちをみながら奥に進むと、グリーンハウスがある。中に入ると、右の部屋に小さな野菜の芽たちが台の上に所狭しとギュッと並べられていた。左の部屋には、トマトやきゅうりなど夏野菜と思われるものが育っている。端にはキノコと、壁伝いにはパッションフルーツと思われるものまで。楽しい楽しい。ゆっくりガーデンを歩いていたら、”早めに来てもいいよ”と言われていたディナーの時間になりそうだ。早めに行きたかったのに、全然早くない時間になった。

楽しみにしていたディナーの時間。(ここはレストランがメインで、レストランを予約した人だけ宿泊が予約でき、朝ごはんがついている。)

今ワインを飲んでしまったら寝てしまいそうなので、ノンアルコールのドリンクをお願いする。ここで作っている物を尋ねたら、エルダーフラワーとローズのケフィアとケフィアにしてみた。ワイングラスにピンクのローズの花びらが浮かべられた琥珀色のドリンク。グラスを嗅ぐとエルダーフラワーの香りがとってもいい。口に含むと甘いホエイの香り。ローズが後から追ってくる。微炭酸で爽やかで、ゴクゴク飲めるけど、香りがもったいなくて少しずつ。こんな特別感あるノンアルコールドリンク素敵。嬉しくなった。

前菜には、私を囲むように並べられたシュルキュトリー、ブリオッシュ、ミニスプリングロールのようなもの、オイスター。料理を説明してもらう時、”温かいからこっちから紹介するね”と言われたから、ブリオッシュのお皿から頂こう。

ブリオッシュは、卵香りがしっかりするフワッと生地に、脂キューブとレバーペースト。
スプリングロール?は、ペースト状のシープチーズと砕かれたビーンズか中に。サクサクのなかに、少しピリッとするチーズペースト、グリーンのビーンズの食感が楽しい。
オイスターはホースラディッシュのソースとエルダーフラワーオイル。ソースがホースラディッシュの香りがよいけれど、辛味が鼻にくる手前で抑えられているのか辛くない不思議。エルダーフラワーオイルの香りは控えめで優しく香る。そして、オイスターがトロットロ、なめらか磯の香りは強くなく、おいっし!海のミルクと呼ばれる意味がわかる、ミルキーな飲み物のようなオイスター。
シュルキュトリー達は全部うっすーくスライスされて、なめらか。ベーコンは、脂の体積8/10って見た目だけれど、その脂がサクッとしていてオイル感なく甘い。パンチェッタはもう少しお肉感と外側にチリの香りがして面白い。サラミのようなやつは、全体的にチリの香りはするけど辛くない。ホロホロとしたチリの香りのお肉を脂の塊がまるくしてくれる。ハム?みたいなものは、(名前覚えられなかった…)薄切りで絹のよう。脂感はベーコンより感じるけど、舌の上をトロッと撫でて消えるような軽い脂で、甘味を感じた。

後から出てきた野菜のお皿。
キャロットは海藻ジュレと。ピリッと辛く、辛味噌みたい。チコリは、ほんのりブルーベリーが香る、酸味のあるソースと。ハスの葉みたいなものには蕗味噌のようなペーストを挟んで。レモンの味の葉には、ラズベリーとブラックカランツのジェリーでとってもフレッシュ。ラディッシュはエルダーフラワージェリーと。柑橘皮入りでゆず味噌みたい。ブロッコリーフリットはアンチョビソースと。赤ラディッシュひとつは辛味のあるもの、そのまま。もう一つの苦味のある物は花とソースと。違いが面白い。他のフレッシュな中にちょこっとジャンキーな揚げ物とアンチョビのしっかりした味が入ってくるの美味しいな。

パンはルヴァンでここで焼いている。
カウントリーブレットとリンチーロール(Lin がフレックスのことみたい。フレックスシード)。まるい酸味、底面黒くなるほど、しっかりバキッと焼かれ香ばしい。リンチーロールのトップで焼けたフレックス噛むと香ばしい香りが広がる。パンとベーコンを一緒に食べたらハニーみたいな香りが口に広がり、美味しかったなあ。これがアミノスパークか?と思いながら食べた。バターはスイスのものがとってもクリーミーでミルキーなのに比べ、こちらはもう少しスッキリと、そして少し野生的なミルクの香り。面白い。

冷製スープ。
グリーンアーモンド、カシューの酸味のあるスープに、かために茹でたピーと半切りカシスが浮かべられていた。

サラダ。
“セサミリーフみたいなシソみたいな香りよ”と説明してくれた葉に、そら豆と生アーモンド、ミント、桃。海藻のドレッシングを纏って。時々あたるシソの香りが楽しい、そら豆のグリーンな香り、ホクホクな食感、アーモンドのカリッとフレッシュな食感が楽しい。ももと生アーモンドを食べるとフレッシュ×フレッシュで、口の中が明るくリフレッシュされる。ソースは薄っすらと纏って、主張なく酸味と時々の潮の香りで旨味のサポートしている。

メインのお魚のツナ。(写真撮り忘れたの悔しい…)
あったかいからか脂をジワっと感じる。下面だけグリルしていて、焼きと生の間のような、両側面のいいとこ取りをしている。上には細切りフェンネルとキューカンバー、コリアンダーの花が乗り、魚のしっかりな脂を爽やかにしてくれる。ソースはポテトとアンチョビの二色で、お魚の脂と爽やかな野菜たちをまとめてどっしり味を落としてくれる。

メインのチキン。
チキンはワイナリーかららしい。柔らかくも、しっかり弾力がある。シンプル焼かれたチキンの下に、シアントロのソース。キャロット、マッシュルーム、ビーツが添えられている。キャロットが甘くて中までしっかり柔らかくジワッと美味しかった。別皿サイドには、スピナッチをクリーミーなディルのソースと。

チーズセット。
おすすめされて眠いけど、お腹いっぱいだけど食べてみたくて追加で頼んでしまった。牛のチーズ、羊のチーズ、ヤギのチーズ。(チーズも名前覚えられなかった…)牛のチーズの薄切りにされたのは塩が効いて濃い味。三角の方はトロッとまろやか。羊の三角は中の色が違う。トロッとなめらかな外周に、ホロッとクリーミーな中心。羊って臭みないのね。牛よりあっさり。小さく1つ、ヤギチーズ。しっかりヤギの香り、なめらかなチーズ。切り方とか、量とか、味や香りの強さで調節されているのだなと。

デザート2種。
ミントアイスにピスタチオ、カカオニブ、キャラメルナッツが纏って、食感楽しいアイスクリーム。
アーモンドチーズビスケットケーキ、ベリー添え。サクッとした軽いスポンジ生地のロールケーキに杏仁風味(きっとアーモンドの香り)のチーズクリーム。

天井の高い、ガラス張りのレストラン。窓際の席からガーデンや空を眺めながら、時々オープンになっているキッチンを覗き、運ばれてくるカラフルで楽しい料理。幸せな時間だった。

20時ちょい前から22時過ぎまでゆっくりと食事。最後は眠気との戦いだったけれど、2階にすぐお部屋がある。その幸せな気持ちのまま、大きなベットに潜り込んだ。

2023/1023-26 あっという間の1週間

今週は金曜日にお休みをもらっていて、”あと1日働いたら!明日働いたら!”と思っていたら、”明日お休みでしょ?何するの?”と聞かれて、曜日感覚ズレていた事に気づいた木曜日。

1023月曜日

私が滞在し始めて、初めてのAirbnb短期滞在のお客様が来るとのこと!ホストと大掃除さながらのお掃除。共有部のありとあらゆる所を拭いて、掃いて、モップとカーペットは掃除機。プールサイドもキレイに。3時間かかった。ピカピカにして、夕方の訪問を待つ。

夕ご飯はゲストがいるからか、いつもよりすこーし豪華。丸鳥のスタッフドチキンに、サラダに、ラタトゥユパスタ。パスタのトマトソースは今日私が作ったもの。玉ねぎ、ニンニク、にんじん、マッシュルームをオリーブオイルで炒めてトマトと少しの塩を入れてグツグツ。庭のバジルとミントもぶっ込み。煮詰まったらお砂糖と塩で味を整える。香味野菜はなんでもいれたら美味しくなると思っている。笑 ホストに美味しいと言ってもらった!クリーミーな感じがしたけど、何か乳製品いれたの?と。入れていないんだよなあ。なんだろう、油たっぷりでと野菜炒めたから、野菜から出た水分が乳化した?なんだろうか。

1024火曜日

ゲストおかえりの後、清掃のために初ツリーハウスの中へ!!ドデカベットがドーンッと置かれただけの大きくない空間だけど、こんな伸び伸びとできるベッドと解放的な窓があれば、いいじゃない!と思ってしまう。絵本の中のような、ここに入れば非現実的な、特別な気持ちになれる。いい場所みれた。これだけでもここに来た意味があると思った。参考にしよう。

今日の夜はバター醤油の混ぜご飯に、サラダと枝豆。枝豆!!!!カナダに来て初!!嬉しい!!一人暮らしの時は冷凍枝豆常備していたくらいに好きな食べ物。嬉しいなあ。カナダでは一般的じゃないけど、ホストマザーが子供たちの先生していた時にアジア系の子が多くて知ってから食べるようになったのだとか。ばんざい!

全く違う環境の生活って、幸せの閾値が低くなると思う。今での普通が普通じゃなくなるから、今までの生活のありがたみを感じるのかしら。そして今の生活もありがたい事に気づく。ハッピーハッピー

今日はワンボールにもって、ムービーナイト。the lobster というやつ。weird movieだったねと…ホストファザーはweird movieを選ぶのが上手なのだとか笑

1025水曜日

いつものお掃除あとの大量の食器洗いとラベル剥がし。大量に地下室から食器がでてきて、全部ラベル剥がしてと、、古いラベルはなかなか手強い。あっという間に夕方でした。

そして、お部屋が外のティーピーから、メインハウスの地下になりました!ティーピーはベッドは暖かいから寝るのにはいいんだけれど、テント中は寒いから、リビングにいるしかなくて、自分の部屋でもゆったりできるの嬉しいな。でも少しあのひんやり空気と暖かベッドの温度差が恋しくもある。笑

水曜日の夜ご飯!ラム肉でした!大好き…赤ワインに漬けておいて、じゃがいもとズッキーニと一緒にハーブ塩で味付けしてローストしたやつ。ここに来て美味しさを知ったグリーントマトのローストと共に。実がしっかりしていて、少し酸味があって、美味しい。1番はガーリックとベイクしたやつ。あれは衝撃だったなあ…夜ご飯でハッピーハッピーなりました。

1026木曜日

共有部とカレッジ(Airbnb)のお掃除。今日はいつもの掃除の後に長期滞在中のゲストがいるAirbnb 清掃。Airbnb に住むと掃除つきなのいいな…ごはんもドネーションでお金を入れて食べられるし。冷蔵庫からお昼に持って行ってもよし。長時間労働、休み週一の忙しい彼女には、良いのだろう。この仕組み、私も好き。

グリーントマトいっぱいあるから何か作って。スナックが欲しいねとクッキーに挑戦。カルダモン、オールスパイス、なつめぐ、クローブ(シナモン見つからなかった…)合わせて、スパイスクッキー。栄養いっぱいにしたいから、ナッツとドライフルーツ入れてと言われたので、クランベリー、レーズン、スライスアーモンド、チェストナッツをいれた。トマト入れすぎて、水分多くてミニケーキみたいになりました…焼く前の生地であれま。となったので、お砂糖を上にふって気持ちばかりの表面のサクッと食感。味は美味しいと。よかった。上にのせたカットトマトの酸味がよいと。次は水分量気をつけて、キャンディドトマトとジンジャーとレモンピールをきざんで入れてみようね!となりました。

初の夜ごはん担当。だって良い時間になっても誰もキッチンに来ないから、作り初めてしまった。カピカピパンをパンプディングにしてとお願いされていたのもあって。パンをハーブとチーズをいれた卵液で浸して焼いたパンプディング(ベシャメルのっけたからグラタンみたいになったけど)、ハンバーグパテ。サラダはホストに作ってもらった。私が作るとやっぱり薄目の味になりがちみたい。追加ソースしていた…しっかり味も作れるようになりたい。

ゆるりゆるりと気負わず生活をはじめられている。英語!!!!とならなくても、聴こえてくるもの、今私の中にあるもので生活してみている。やっぱり足りないし、新しく増やせてはないけど、生活はできるんだよなあ…と思いながら。自分の英語をジャッジをしなくなったからか、前よりも発言しやすい。やっぱり日本語の発言量の100分の1くらいだけれど、前よりスッと出てくる時が増えた。英語のレベルは変わっていないのに、心持ちでこう変わるのかと。少しずつここでの生活に慣れてきたら、自分の生活リズム作って英語とワークアウトと組み込んでいこうと思う。

私の住んでるタイニーハウス(メモ)

タイニーハウスを建てて宿泊施設やりたいなの参考用に測ったやつ。メモです。インチからメートル換算しないといけない。単位違うの大変。

○入り口ドア80(2.032)×35(0.889)
○部屋奥行き95(2.413)(棚抜くと68(1.7272)×幅170(4.318)(ベッド棚抜くと94(2.3876)×高さ95 (2.413)(ベッド高くしたいから高くしたい)ベッドと天井52(1.3208)
○カウンター奥行き11(0.2794)×116(2.9464)高さ38(0.9652)
○ベッド縦91(2.3114)×横52(1.3208)(マットに合わせる)×高さ43(1.0922)(高くしてソファー入れたい)
ベッド横窓 横78(1.9812)×縦16(0.4064)(下から10(0.254)の高さ)
○頭がわ窓 横21(0.5334 ) ×26(0.6604)(はめ込み網戸)(下から15(0.381))
○外 奥行98(2.4892)×横178(4.5212)(145(3.683)ベッドなし)×高さ108(2.7432)(床下12(0.3048)

エライジャのベッド下190cm
これくらい欲しい。

2023/05/28 いつもの朝、いつもの味。

日曜日の朝はパンケーキからはじまる。

ヘンリーがfirewood stove で焼いてくれるパンケーキと、タピオカとストロベリーソース、ブルーベリーソース。いつものやつ。美味しいやつ。

いつもの味。って忘れないよね。

私にとってのおばあちゃんのきゅうりもみだったり、母の豚汁だったり、寮のおばさんの梅唐揚げだったりする。

新しいチャレンジも楽しいけれど、獲得したい私のいつもの味。

私に会うなら、ここに来たらこれが食べたい!これを食べたら思い出す、会いたくなる。そんな一品できたらいいな。

2023/05/25 香りの記憶。食の記憶。

今日は工具を使って、金属ゴミの分別が仕事。錆びれた金属だからネジが全然回らないし、パーツも外れないしで工具苦手や!このくそーとなった今日。タイニーハウス建てて、B&Bやりたいとか言ってるのに…その時は自分でもやるけど助けてもらおう。そうしよう。

その後はスコーン仕込んで、お昼ごはんからのスコーン焼きと夜ご飯担当。

庭にハーブあるから使っていいよ!と言われて数週間。どこに何があるか確認しないまま、ずっと昨年のドライハーブを使っていた。今日の夕方ちょうど庭にでるタイミングでお散歩できたので、種類と場所の確認。

セージ、オレガノ、パセリ、ミント、ローズマリー、コリアンダー端から順番に摘んで口に入れていく。沢山のハーブと、フレッシュな香りが嬉しい!楽しい!

私にとってハーブの香りは祖母の香り。ガーデニング、料理好きな祖母の家の香り。祖母のハイカラな料理は、子どもの私にはおしゃれすぎる味で昔はこの香りを食べるのが苦手だったのに、今は大好き。料理にハーブをひとつ加わえるだけで香り広がり楽しくなる。祖母の料理を今食べたい!

香りの記憶。食の記憶。日常のふとした時に思い出す、なんだかほっこりするこの瞬間が好き。これを食べたら思い出す、そしてちょっぴり幸せになれるそんなごはんが作りたい。

セージの香りってこんなに華やかだったのね!フレッシュだとまた香り方が違うのか。
ドライのローズマリーがなくて、もう無くなってしまったと思っていたから嬉しい!大量にストックのある今の主食、ポテトにガーリックとローズマリーを合わせたかったの!

次のごはん担当では何を作ろうか、今からワクワク。もっと早く聞いてたらよかった。

ミントを数枚摘んで、お湯に浮かべてミントティーに。何だか贅沢な気分。

旅Diary 2023/3/27 地球の裏側で出会った日本の歴史と旅仲間。

朝一でバスに乗り、イグアス日本人居住区に来た今日。おそらく通勤、通学の人達に混じって満員のバスに乗る。

チパソー、カリエンテー!チパソー、カリエンテー!コシードコンレチェ!コシードコンレチェ!
バスの中に商品を抱えて売りにくる。食べ物飲み物から靴下、小物いろいろ。

今日はバスの中で朝ごはん調達。チパソーとコシード。チパソーはとうもろこし粉の粒々ほろほろした生地にクミンの効いた挽肉が入っている。周りのよく焼かれた焼き目が香ばしくて美味しい。コシードはマテの茶葉をお砂糖と炭で煎ったお茶で、コンレチェがwithミルク。炭の香りがする甘いミルクティー。一口でキャンプ気分。笑

写真なく、動画から抜粋。

バスに揺られて3時間、イグアス居住区に到着。松の木、鳥居、ひらがな…パラグアイの風景に時折日本の香り。

イグアス居住区移民資料館でお話を聞く。日本が口減らしをする程貧しかった頃、おしんとかの時代。パラグアイは戦争で人口が減っていた。人口を減らしたい国と人口を増やしたい国の間での移動。45日、船によっては2ヶ月以上かけての大移動。お話を聞いた園田さんは12歳の時に移住してきた。

12歳はもう大事な労働力。木々を伐り倒し開拓するところから、畑をつくり、家を建てた。明るくなってから暗くなるまで働いた。

ここにいようと思えたのは受け入れてくれることと、沢山の友達がいることだと。帰って来れる場所を作りたい私のヒントになると思った。

地球の裏側で生きる選択をした逞しい日本の先輩達。そんな場所があることを知れて、その場所に来て、会うことができて嬉しかった。

そんなお話を聞く場で出会った同じ宿の旅する2人。世界一周後大好きになった中南米に帰ってきた1人と、大学を休学して旅にでてユーラシア周りでぐるっと旅してきた1人。2人も昨日がはじめましてと。

大旅行をしてきた2人と出会い、話をしていると、私達も旅をしているのだと実感する。(友人のハウスに滞在していたため、暮らしている気分だった笑)

南米の一時帰国と言われているらしい、ここイグアス居住区で、南米一の日本人宿と言われる小林さんにお世話になる。沢山の人懐っこいわんこ達に囲まれて、お庭でみんなと話しながらゴロゴロだらだら過ごす時間。夜ご飯はここの名物すきやきで満腹。どこにいるかわからなくなる。

夕方、車が少なくなると宿の犬たちの散歩へ。門を開けると駆け出していく犬たちの後ろからついていく。夕日に照らされた赤土の一本道が、とてつもなく贅沢に感じる。

夜バルコニーに出ると肉眼ではっきりみえる天の川。島ぶりの天の川、星の多さ。ああ、これを求めていたとしみじみ思う。

私にとっての北海道や島に似ている時間。広い空の下、自然に囲まれてゆっくり誰かと過ごす時間。私の居心地の良いと感じる場所を再認識。

時差ぼけ引きずり、眠いのを我慢して昼寝しなかった今日はごはんを食べてすぐ就寝。ごはんを食べながら寝てしまう子どもの気持ちがよくわかる。体内時計を合わせたい。

今回の旅の予定
神奈川→大分→大阪→パラグアイ→ブラジル→アメリカ→カナダ

年末年始ゲストハウススタッフ体験記。

ゲストハウスポインセチア
長野県姫木平、標高1400メートル。すぐ横が元ゲレンデで、春は山菜、秋は紅葉とすすき、冬はソリ滑りと近くのスキー場でウィンタースポーツが楽しめる。

2022-2023年末年始、泊まり込みで働かせてもらいました。

行く前に、ここで過ごす間はスタッフ全員が家族だからと素敵なメッセージをもらった。
そうゆう場所を私も作りたいんです!と、仲間に、家族に、なれることが嬉しかった。
また、常連さまが多く里帰りのようにお越しくださると聞いて、これもまたわたしの作りたい場所と重なり、緊張ながらとっても楽しみに向かった。

東京から新幹線で駅から車で1時間少し。
鹿がでてくる山道をナイトサファリみたいと思いながら進んでいく。

1日目12/30 夜到着。
常連のお客さんとスタッフさんに挨拶して
キッチン見学 次の日のパン仕込みとあんこ炊き
お風呂もらっておやすみなさい。

仕事に入る前に教えて頂いた事
お客さん次第で動きが変わるお仕事。
標高が高い場所、滞在時間がながい、お客さんの体調変化に合わせることもあるので、臨機応変を心がける。
アットホームとビジネスのよい塩梅を読み取る。
お客様はみんなお名前を覚えて声かけをする。

1番大事な事は楽しむこと。
やってみたい事遠慮なく言ってね!と。

そして次の日、大晦日からはじまり!

お客様の1日の流れとして
朝8時朝ごはん
10時頃にはお出かけ
15時過ぎから帰ってきて
18時半夜ご飯
その後はお部屋で過ごされている
(コロナ前は食堂でほかの宿泊者さん達との交流も多かったよう。)

ざっと滞在中の私の予定。

12/31
朝ごはん準備
朝ごはん提供
片付け
朝ごはん
掃除
お昼
休憩2時間そり遊び
夜ごはん、おせち仕込み
夜ご飯提供
片付け
夜ご飯
年越しそば
お風呂
キッチンで話しながら年越し

1/1
おせち朝ごはん
朝ごはん
掃除
柚子ケーキ、あんぱん、柚子マーマレード
夜ご飯、まかない仕込み、提供
夜ご飯
あんぱん、あんこ炊き見学

1/2
朝ごはん片付け
洗濯物
朝ごはん
漬物野菜、ザワークラウト
クッキー焼き
夜仕込み見学
柚子ケーキ販売
夜ご飯提供、ハッピーバースデー
夜ご飯
お風呂

1/3
朝ごはん提供
片付け
朝ごはん
チェックアウト後はおやすみ
チーズケーキ、野菜焼き焼き
ドローンそり遊び
ハンモッククッキー
残り物全部使っていいよ夜ご飯

1/4
パンケーキ朝ごはん
掃除
片付け
帰宅

スキー場が近いこのペンションはこの冬の時期、スキーをしにくるお客さんで賑わっていた。

ゲストハウスで過ごす主な時間は、ごはん、すいみん、お風呂。

休める環境を整え、美味しいごはんを用意する。
わたしの仕事も掃除とご飯の仕込みもそうゆう事だ。

地元の食材を使ってそこの直売所で買えますよとか、ゲストハウスで仕入れて買ってもらえたりとか、ごはんで出た自家製のものをお土産にできたりとか…ゲストハウスのごはんから広がる地域への理解とか、繋がり。また、そこから繋がり広げられる工夫。

裏側に入らせてもらったからこそ
自分の商品を販売させてもらったからこそ
商いをやる側の考え方や思いも知れた。
包装、ディスプレイ、伝え方、買う前に体験できる工夫。

特に食に重きを置いているゲストハウスに行くことができ、お手伝いできたのはすごくいい経験になった。

受け入れているスタッフに対しても「ここにいる間は家族と一緒だからね」と家族に仲間入りさせてくれる暖かさ。
久しぶりに注意されたりもありました。話しすぎてしまう…難しいバランス。

家族のようなスタッフがつくる雰囲気が、お家のようなくつろげる空間なのではないかな。

自分がお宿を作る時、絶対に思い出したいこの経験。また来てねと言ってもらったのと、私の話を聞いて行きたいと言ってる友達がいるから、今度は一緒にお手伝いに行こうかな。

友達やカップルでお手伝いに来る事も多いそう。
そこから繋がり繋がり…本当に大きな家族みたい。

そんな場所が私もつくれたらいいなと思ったのでした。まずは続ける事から。

今までの積み重ね、いつもそこにある安心感、帰って来れる場所になるのだなと思う。