朝ごはんに友達のお父さんが近所のパン屋さんでここでティピカルだというブラウンのシード付きのパンを買ってきてくれた。それと共に、ハムやパテ数種類も。レバーパテ美味しいな。焼きソーセージもしっかりした味付けされていて美味しい。ヨーロッパに来てハムは極薄切りが多い、パンと馴染んで好きだ。
今日はアムステルダム観光。オランダ出身の友達におすすめを教えてもらったのでそこを含めながらまわる予定。アムステルダムへ向かう電車のなかで、子供の頃を思い出し、今の自分に嬉しくなった。子どもの頃、伝記マンガシリーズが大好きだった。学校の図書館の女性の偉人は全て読んだ。その中でもマザーテレサ、ナイチンゲール、アンネフランク、ヘレンケラーが記憶にすごく残っている。小学生ながらに本の中で留まらず、いつかこの人たちが生きた場所に、作った場所に行ってみたいと思った。アンネフランクのマンガを読んだ後、習い事先にあった100円古本コーナーで見つけたアンネの日記。当時の私と年の変わらない子が書いた日記。内容は覚えてないけれど、アンネが身近な存在のように感じた。本を読みながら、自分だったら…と考える子どもだった。その日記が書れたその場所に来れた。嬉しい。
10歳くらいから本を通じて海外に興味憧れを抱き、18の進路選択で海外に出ることを目標にし、いろんな形を変えて、当時想像していた形とは違うけど、自分がとっても納得している形で子どもの頃いつか行ってみたいと思ったこの街に来れた事が嬉しい。なんだか誇らしく、子どもの頃行きたいけど今は行けないと、ずっとできなくて悔しいと思っていた私を抱きしめてあげたい。来れたよーって!
アムステルダム駅前から無料フェリーにのり反対岸へ。
NDSD。造船所が撤退、スラム街化していた所を開発された新しいお洒落エリア。
アートやカフェを抜けると、なんだかかわいい雰囲気の奥まった場所が。覗いてみるとアンティークな家具や小物がズラッと並んでいた。思わず中を散策していたら見つけてポストカードコーナー。レコードをめくるように、1枚1枚みて気まぐれ便ようのカードをゲット。
駅へ戻るまでの道すがらでフランスで書いた気まぐれ便を発送。
駅側へもどり、アムステルダムの街中へ。アンネフランクのミュージアムへ。チケットはゲットできなかったけれど、外からでいいから見ておきたい。彼女が暮らしたその時とはだいぶ景色が違うだろうけれど、その場に立ってみたかった。現代的な外観に少しがっかりだったけれど、作家になる事を夢みながら、本棚の裏の隠し部屋で、日記の友達に話しかける彼女を思った。
運河沿いへ散歩をはじめる。街中だけれど、運河があるから空がひらけてみえ、水辺が近く、脇に緑も多いからか、落ち着く。アパートの一階に入った小さなお店がかわいい。9straatjesに着くと、お店も人も多くなり、賑やか。そこから水上フラワーマーケットの方へ向かうと更に賑やかになる。
フラワーマーケットの向かいに、Kruidnotenというオランダのスパイスクッキーの専門店があった。胃腸の調子が悪いのは重々承知の上だけれど、気になる。中に入るとコロッと丸いシンプルなスパイスクッキーに様々なフレーバーと組み合わせられたものが並んでいる。試食をやっていると言われたので、オリジナルをひとつ。サクッと軽い甘いスパイスの香りのクッキー。小さなひと口クッキーだったのに胃がキリキリし始めた…
Albert cuyp marketへ。おなかの事もあり、八百屋さんのフレッシュジュースだけ。
これを持ってふらふらとゴッホミュージアムの方まで散歩する。焼きたてストロープワッフル、サンドイッチ、パンetc美味しそうな物が並ぶ中、食べられないのは悔しいがしかたない。ミュージアム周りから、友達おすすめのvomdelparkまで散歩して、電車に乗って帰宅。
今日は友人ご家族のやっているレストラン、ホッカイレストランへ連れて行ってもらった。鯵の開き作りをお家のキッチンからはじめ、ヨーロッパに駐在している日本人家庭にお届けするホッカイ水産のレストラン。
どれも本当に美味しかったのだけど、西京焼きが柔らかくて甘くてジューシーで顔が綻びとろけた。
焼き魚に添えられてきたししとうと出汁漬けトマト金柑のせも美味しかった…。刺身のカクテルは、アラレ、シソ、海藻、卵黄、醤油のジュレでパフェ仕立てになっていてお洒落で楽しい…
日本酒のソムリエさんがいて日本酒とお料理のペアリングもできるの。
デザートまでしっかり楽しませてもらい、お腹いっぱい幸せな時間。
配送は駐在日本人家族さん、日本人アスリートさんが顧客のメインではあるそうだけど、日本人の日本食離れと、海外の日本食ブームで今は現地の人も多いのだとか。このビジネスをはじめた30年ほど前はまだ日本食文化がこれほど広まっておらず、生魚なんて気持ち悪いと言われていた時代だったそう。そんなお話も聞かせてもらえて嬉しかったのでした。