楽しみにしていた朝ごはん。着替えて下に降りるとレストランの入り口から右側の部屋に案内される。中は中庭側に向くキッチン横の小さな部屋になっていて、壁沿いの棚に朝食が並べられ、自由に取れるようになっている。”コーヒーは置いてあるけれど、エスプレッソも入れられるよ”との事で、ラテをお願いする。クロワッサン、パンオショコラ、セイボリークロワッサン、ヨーグルトに、チーズに、ハム…目移りしていると、”Bonjour”と話しかけられた。カップルの女性が”昨日の夜、貴女をみていたよ。一口一口しあわせそうに食べていたね。シェフに見せてあげたかった。”と。見られていたとは…笑 でも幸せそうで、それが他の人にも伝わっていたなら嬉しい。とっても幸せだったから。スタッフさんや、シェフの皆さんにも伝わっていたらいいな。結婚記念日で来ていたという2人と話ているとラテを持ってきてくれた。朝食を選ばなければ。
コラムで読んだ、パンオショコラは絶対。シンプルなクロワッサンも食べたい。ハムとチーズを1つずつと、ジャムやハチミツも味してみたいから少しずつ。お腹と時間が無限にあればいいのに…
やっぱりクロワッサンは焼き上げて、粗熱が冷めてすぐが一番!齧ると広がるバターの香りとジワッと感じる油分。層ひとつひとつがわかるくらいサクサクの層。中の層はひとつひとつが軽く柔らかくジワッとバターが染み込んでいる。パンオショコラも同じく。そして、チョコレート。甘くはない、カカオのパーセンテージが高い物だろう。でも酸味は強くなく、苦味も強くなく、カカオの香りがよく感じられる。2本のチョコバトンで大大満足になれるチョコレート。美味しい。
オレンジジュースは、手絞りのようなトロッとしたテクスチャーで、軽い酸味と爽やかな甘み、粒は無く、なめらかで飲みやすい。アップルジュースはクリアで甘みしっかり。オレンジジュースとの対比が面白い。
チーズは癖なく、塩気も軽く食べやすい。朝に優しい。ハムは今日も、薄くて柔らかくて絹のよう、脂が多いけど甘く、しつこくない。
マーマレードはしっかり苦めもったりしたもの。レモンのコンフィチュールは甘めでさらっと爽やか。この対比も面白い。ハチミツは結晶がシャクシャクするのが美味しい。
ヨーグルトはサラッと軽いもの、酸味をしっかり感じる。オレンジはハニーの香りのリキッドにつけられてサラッとしたソース。グラノーラは、香ばしくしっかり焼かれ、ナッツが丸ごとゴロゴロッと。甘さより香ばしさのたつ味。
“あー、もっと食べたい。”と思いながらも、出発の時間。バスの本数が少ないから要注意なのです。ごはんにも、お部屋にも、スタッフさんにもありがとうをして荷物を担いでバス停へ歩く。幸せな時間だった。長期の旅中としては大奮発の滞在だったけれど、本当に来てよかった、大満足の時間。1泊だけど、幸せがいっぱい詰まった時間だった。
さあ、ここからはWwoof先に向かいます。パリで乗り換えて、ノルマンディー地方のSt-lôへ。大きな駅、で長距離列車のチケットを買う。なんともバタバタした。
乗りたい電車の乗り換え時間少ないから急いでチケット買わないと!とチケット売り場らしい看板を探して並んでいたら、違うチケット売り場!”奥よ!”と言われ、進むともうひとつのチケット売り場。スタッフさんに地図アプリの画面で乗りたい電車を見せながら、手伝ってもらう。(なんせフランス語スペルわかっても発音できない。英語?率高め)チケット取れたが、2時間後。乗り換え駅まで行ける一個早い電車があるのに気づき、カウンターに並んで変更をお願いする。当日変更だからプラス12€…さっきのお兄さん…聞いてよって頭を過ぎったけど、いいの。旅はいろいろあるよね。変更してもらい、私の乗りたい電車が電光掲示板の1番上に。焦って改札入るも、色分けされているプラットフォームの色が違う!周りに駅員らしい人もいない。改札出る女の人に間違えたみたいと伝えると、一緒に出てくれた。チケット売り場まわりのスタッフに確認すると、”まだ番号が出てないから待て”と言われる。色表示はされているけど、プラットフォーム番号がでるのは出発5分前くらいだった。焦りは禁物です。
正しい改札を通り、指定席へ。新幹線のような座席に座り、2時間少し。Ceanの街へ。教えてもらった薪窯パン屋があるじゃない!と調べると、14-16時お休み時間。私は14時に到着、16時発という、何というタイミング。パン屋さんにはお呼ばれしてないんだなあと。着いたら、土砂降りだし駅構内でドリアンの学校ノートを読み返す。
電車移動し、St-lô へ。迎えに来てくれたフィリップさん、フランソワと無事に落ち合えた。(日本語話せると”さん”をつけてしまう)フランソワがフランス式挨拶、ビズをしてくれた。初体験。車に乗り込み、オーガニックのグローサリーと、近くの酪農ファームでお買い物をし、買ったアプリコットをみんなで齧りながらファームへ向かう。駅周りを離れると牧草やコーンの緑が一面に広がり、牛ヤギ羊たちがちらほらと。ノルマンディーは酪農の州。気色をみて北海道みたいだなと思う。
ファームに到着し、案内をしてもらい、wwoof共有スペースの2階、天井に続くハシゴを登ったお部屋に滞在させてもらう。
UKからの長期滞在するクリス、日本人大学生フーカが今いるWwoofer。フーカと夜ごはんを食べさせてもらい、隣のChante le vie パン屋へ行くと、日本人研修生が2人。パン学校同期のボスのお友達と、以前の職場が近くてイベントで同席していた事が発覚した方。ちなみにフーカはドリアンの田村さんのお友達のお子さん。フランスに来て、繋がりがある人ばかりでびっくりな1日目。