2024/07/22 SCOP Pain Virgule。ラクレット。(更新順番間違えました)

エメリックさんにナントへ行くと言ったら教えてくれたナント郊外のパン屋SCOP Pain Virguleへ。街の中心から2時間に1本のバスで40分、バス停から歩いて30分程。ドキドキしながらワイン葡萄畑の間を歩いてたどり着いた。

メールを送っていたけれど、まだ確認されてなかったみたい。けれど、もちろんいいよ!と見学を許してくれた。薪窯と製粉機とを説明してもらい、窯入れを見せてくれた。

スライダーのついた窯、大きな製粉機はじめてみた。

小麦選別機と製粉機

メモ。
しすそん 6大 nufe小 24plate (70パン10)どぅそん。30様子見
Cat? mini dox mini手前/2窯目以後。出す
Un Kiro(ソンdoux), 中、小しっそん、
パンタイエ、大きいまま入れる前にカットして入れる触るのカットだけ

どぅそんキャトルバンディス型もの、プレート/大どぅそんスエソン直焼

ブラシ

窯担当の人はフランス語しか話せず、私の受け取れる情報は申し訳ないほど少ないのだけど、気にせず沢山話しかけてくれる人だった。メモが酷い笑。音で数字だとわかっても、すぐにどの数字か出てこないから音でメモを残していた。笑

見学を終え、パンを買おうとしたら、初めててみたと言ったパンタイエをプレゼントしてくれた。突然見学にきた私がありがとうなのに。今度は研修に来たらいいよと言ってくれた。ナント滞在が長かったらしたかった。みんな優しい。ありがとうございます。

こんなに見学させてもらえると思わず、予定のバスを逃しバス停で、1時間以上の待ち。気まぐれふらの便をいろんなところでちょこちょこ書いています。

ナントの街へ戻り、ナントへ行くと言ったらみんなに勧められたマシンドリルへ。ついた時、ちょうど像が動いていて、ラッキーだった。ミュージアムは並んでいたので、入らなかったけれど、いろんな動物のマシンが沢山並んでいるそう。このリアル感すごい。

帰宅後、夜ごはんにラクレットをしてくれるとキッチンへ。洗濯機を借りに少し早く行ったので、お手伝いさせてもらう。じゃがいもを皮剥き、丸ごとゆでる。茹でを待ちながら、ソシソンをカットし、ソシソンとメロンとクラッカーをつまむ。前菜のように。家庭でも前菜あるのすごいな、文化の違いだなと。

甘いワイン


ポテトがゆであがったら、前菜達をよけてラクレットがはじまった。小さなチーズを乗せたプレートをホットプレートの下に入れて溶かせる家庭用ラクレットホットプレート。

塩気の強いちょっと癖のあるラクレットを、ねっとり系のじゃがいもにかけて食べるの美味しかったなあ。じゃがいも以外にもハムなどシュルキュトリーにも合わせていた。美味しくて友達と食べ進めていたらお父さんにいっぱい食べるねといわれた笑 家族の中に混ぜてもらい美味しいごはんを一緒に食べさせてもらう時間。嬉しかったです。ありがとう。

デザートのコンポートと、塩っけの効いたお父さんお気に入りのビスケット

2024/07/21 ナント散策。お誕生日会。故郷の味。(投稿順番間違えました)

今日は午後に予定があるから朝から街散策。マルシェ、ガーデン、街中アートめぐり。

マルシェでは好みのお菓子屋さんを見つけて、文字通り頭を抱えてどのケーキを買おう悩んだ。

:Floral Cakeしっとり、みしっり系のパウンドケーキにカモミールの香り。一口食べると口から鼻までお花の香りがぶわっっと広がるお砂糖と小麦の緩み作用に加えて、香りでもリラックス。

ノアあずき:タルトカリッとローストされたくるみが、しっとりほろっとなあずき入り塩っけの効いたガレットに載っている。ごはんとして食べても良いと思う程塩気。少しチーズも感じる。豆を甘くってあまりないのかしら。

マルシェのいろんなお店で見かけたガトーナンテは買おうと決めて、量的に大きいのはきついので一口サイズを。同じお店で、ナントがブルターニュだと気づいてクイニーアマンも。

Gâteau Nantes:しっとりアーモンドケーキにシャリシャリアイシング。(後から調べ。ナントの郷土菓子。しっとりと焼き上げたアーモンドケーキ、ラム酒のアイシング。だそう。)

クイニーアマン: 脂控えめ軽い生地に、塩っけがしっかり効いた砂糖のトップ。塩っけがあるから手がとまらん。

見た目にやられたパティスリーのクロワッサンを齧りながらお目当てガーデンへ向かう。

ナントには街中の現代アートを繋ぐグリーンラインと言うものがある。道に緑の線が引かれ、沿って歩くといろんなアートに出会える。

その中でも1番気になった作品のある公園へ。作品たち可愛かった。

鉢の作品は神たちのガーデンらしい。作品の一部にコンポストをつくるところもあり素敵だと思った。

街中を少しあるいて帰路につく。友達と久しぶりの再会をして、家族と共にくるまに乗せてもらい、おじさんのお誕生日会へ一緒に行かせてもらう。

おじさんおばさんのお友達が集まる中に混ぜてもらい、みんな英語で話してくれる。友達または友達の妹さんの横をできるだけキープしながらも笑、いろんな人とお話できて楽しかった。パーティーの雰囲気の中にいれて楽しかった。友達はシェアハウスでソシソンのおいしさを教えてくれたのだけど、ここでもソシソン担当だった。スライスを任されソシソンキングと呼ばれていた。笑

お宅の庭にセットされたテーブルに並ぶ料理、庭の焚き火で焼くウインナーとお肉。エビのフリット下味にレモンが聞いて美味しかった。最後にデザートまで。お腹いっぱいだ。

夜ご飯には、友達のお母さんがハーブソーセージの中身の肉を、トマトで玉ねぎと一緒に煮込んだ友達の大好物だと言うものを作ってくれた。甘いトマトソースにソーセージの濃いめの味が美味しい。まだお腹いっぱいだったけど食べられてしまった。

友人が実家に帰る時に食べたいものをリストを送るそうで、その中に絶対入っているメニューだとか。友達の母の味、故郷の味がしれて、嬉しかった。

2024/07/24 ベルギーからオランダへ

朝、友達は仕事だから先にでた。ありがとうと送り出した。彼もまた旅をしたいみたいだから、またどこかで会えたらいいな。ヨーロッパの鍵は開ける時に鍵が必要で、閉めるときは要らない物が多く、みんな好きな時に出て行ってと私を残してくれる。

ブリュッセルの行きたかったところのひとつ、fermenthing 発酵食品のお店。やってなかったの。せっかくたどり着いたのに残念。

昨日の夜中から腹痛、お腹下しの体調不良のため、荷物背負って支える紐でお腹ギュッと縛っているのも辛いし、もうアムステルダムへ向かってしまうことに。

電車一本でついたアムステルダムは、中央駅の目の前に自転車専用道路。それを挟んで向かいに海が広がり広場になっている。なんだろうこの解放感。ついた瞬間、好きだ!となりました。

駅構内のHefeで、以前にお土産にもらってはじめて食べた時に衝撃をうけたストロープワッフルを見つけたのだけれど、体調あれなので今日は諦めた。

友達と合流まで、海前の広場で本を読む。つかぽん先輩おすすめの本、英雄の書。もう3週目。旅中に何度も入れ直したくなる言葉が書かれている。海外にきても、日本語の本を読んだり、携帯を触っていると普段日本で生活していた時と何ら変わらないような気がしてくる。特別は特別なんだけど、日常の、今までの毎日の延長線なんだなと思える。そんな変わらない毎日が好きだ。違う場所に来たからこそできない事もあるけれど、違う場所で世界中でいつもと変わらない事をできることが嬉しい。

電池が切れるまえに無事に友達と合流でき、今回泊めてもらうご実家へ向かう。今回の友達は東京のシェアハウスで一緒だった子。ご実家についたら家族ごはんに混ぜてくれた。お姉ちゃんが家を買ったお祝いも兼ねての、お肉の塊をガーデンのバーベキューグリルでやいたものと、チーズ数種類のおつまみ。

お母さんが日本人の方で、ファミリーで魚をメインの日本食の会社をやっているから、日本米と梅干しとキムチとが食卓に並ぶ。梅干し嬉しかったなあ。お母さんが最近塩に凝っていると、持っていた喜界島の塩と喜界島の白ゴマを試してもらった。勝手に親善大使継続中。笑

2024/07/23 Nantes to Brussels 

友人とお母さんにありがとうを伝えて出発。ここのバスは慣れたもの。初日のお母さんのおかげ。いつものバスに乗り、駅へ向かう。一度来た事ある所は、だいぶドキドキせずに動けるようになった。電子掲示板の見方ももうわかる。ギリギリまでホームナンバーが出ないのも学んでるので、落ち着いて座って待てる。

電車に乗り込む。eurailのチケットが上手く出ないトラブルでゴタっとしていたら、お隣のご夫人が声をかけてくれた。これからブリュッセルへ行くと言うと、以前住んでいたと、おすすめを教えてくれた。(後から席が間違っていたことが判明したのだけど…数の見方間違っていた+私の席に違う人が座っていて、一個後ろが空いてたから私の席だと思った。)またゴタっとしたけど、そのまま席交換することに。

パリに着いてから、メトロで駅移動。今回の移動の1番の緊張。なんせオリンピック間近で賑わっているパリ。でもそのおかげでインフォメーションスタッフがそこら中にいて、いっぱい聞けたのはよかった。無事にParis Nord駅につき、電車を待つ。大きな駅は怖い。乗り損ねそうで。久しぶりの心配で吐きそうな感覚。とりあえず電車に乗っている間だけは心落ち着かせていよう。

乗り換えのLille FlandresからLille Europe すぐ隣だから少し歩いてみた。大きな商業施設もあり、賑わっている。電車は既に来ていたから乗り込む。ヨーロッパの座席番号書き方難しくない?また一個間違えてた。

ベルギー、ブリュッセルに着いた。言語が同じだからか、入国審査がないからか、大きな違いは感じない。街を見ながらブリュッセルmidi駅から小便小僧まで歩いてみることに。ブリュッセルの街坂が多い…荷物を背負って歩くのはしんどかった。駅まわりはあまり人がおらず、小便小僧の通りになると一気に人が増える。オリンピック仕様になっていた小便小僧。

ここからGrande placeへ。様々な彫刻とゴールドが豪華。

ショコラショーはスペキュロスクッキーと、チョコチップがホットミルクに別添えでやってきて、自分で溶かす。チョコレートそのままも食べられて、楽しい。お砂糖も付いてきたけど、ミルクチョコだから十分甘い。四角ワッフルは本来、頬張りすぎると口の中で凶器と化す程ガリッガリに焼かれたワッフル

Gastonメニュー文字だけ、難しい。アイスクリームとソルベと合わせて20くらい。ミルクヘーゼルレモンキャラメル。ゼスト酸味さっぱり、チーズケーキみたい。キャラメルほろ苦い、ソースにあたると一気に味変わる。ヘーゼルナッツは食感、コーン細い色浅め。しっかりザクザクコーン。底までアイスがいて嬉しい。

ここから友達アントワンのシェアハウスへ。カナダのファームで出会ったWwoofer。街の中心から少し離れた住宅街。指定された名前の書かれたインターホンを鳴らすと鍵が開く音とともに階段を駆け降りる音が。外ドアを開けて中に入り階段を上がると、久しぶりの顔。階段の踊り場で久しぶりのハグ。数ことしか話してないのに、英語上手になったね!と言われた。

荷物を部屋に置かせてもらい、リビングで今までの旅のこと、彼の旅後のことを話す。帰ってきたシェアハウスの友人たちと挨拶しながら。前と変わらずというか、前と変わらない空気感で前よりも沢山話せるのが嬉しい。

夜ご飯にベルギーのポテトフライを食べたいというと、シェアハウスの子たちも一緒に来てくれた。Meson Anthoine と言うポテト屋さんにアントワンと。笑 山盛りのポテトとビールのベルギーの夜。

シェアハウスで英語のテストを控えた子とずっと一緒に話していた。それぞれの国の言葉の事を、私たちの共通語の英語を使って。

2024/07/20 パン旅友と別れの日。ナントへ。

朝一便のバスのため朝一荷物をまとめ、工房へ挨拶に。7時にはもうみんな作業していた。エプリルが私は行けないけど、また来てね!泊まっていいからね!と言ってくれた。帰りたい場所がまた増える。ありがとう。

駅のホームで岡ちゃんと別れ。日本で同じ界隈で働いていて、同じイベントに居合わせていた事があり、フランスで出会え、一緒にパン旅をできたご縁に感謝。一緒にまわれたことでそれぞれの見方とか、他の知識をもらえたり、さらに深い経験になった。日本に帰ったらまた一緒に行きたいところがある。日本でまた!

私は南下しナントへ向かう。東京のシェアハウスで一緒に暮らしていた友達の実家にお世話になる。ちょうど友達も帰ってきているそうで、会えると!ここからはヨーロッパの友達を巡る旅。

ナントに向かう電車の中で、キャンプ帰りとみられる大きなリュックを背負った小学生の軍団と一緒になり、向き合いの席になった女の子2人と翻訳機を使って会話。彼女たちの方から話しかけてくれた。旅の話をした。別れ際、最後に翻訳機にいれてくれたメッセージ。嬉しかったな。

ナントの駅に着いたら近くの駐車場に友達のお母さんが来てくれていた。無事に落ち合えてなにより。おうちの留学生に貸していたお部屋をお借りする。シャワーもトイレもキッチンも付いているアパート一室のような場所。留学生の受け入れをしていたからか、お母さんがアクセスからバスの乗り方から乗り物アプリから、観光場所までぜーんぶ教えてくれた。ありがたい。

夜ご飯、近くのマーケットで買い物。トマトとチーズのパスタ。久しぶりのひとりごはん。自分のためだけに食べたいものを作るご飯は贅沢だと思うけれど、食べている間がとっても静かに感じた。

ここで久しぶりの1人時間はざっと旅程をまとめて、いろんなチケットを買い揃え、10月2日帰国予定になりました。

2024/07/19 la ferme de la rive Mer Porbail

朝6時に見学へ行ったらエメリックさんがもう作業を始めていた。クーラーの温度の冷たさが足りなかったよう。

メモ。
水75-82%
冷たさ足りなかった
pH4.3窯入れ(PHを計って窯入れしていた
釜温220(240冬)窯は横から火。長い薪部屋。
140キロ一回の窯入れ
クスクスみたいな粉ブレを布とりの布にまく(良いフレーバー、窯中で動きやすい)

朝生地ガスたっぷり成形で潰さない
触りすぎグルテン壊す
高く重ねて中に入れ込みまるめ、最後しめる
朝ごはんジャム。ネフラ8000年前フルーツ

窯入れ7:20(タイマ20-7並べ替え,13,型だし。タイマー2個いっこはトータルの時間)
水、火の下中からでてくる。
扉押す式。窯入れ型さき
シード分割前pH39.8高い。
分割大1200, 小ローフ900+20
9:50,2回目窯

最後に焼くプチガトー。発酵だねいりクッキー。これまた素朴な味で美味しい。薪窯パン屋さんの余火プチガトーにハマりそう。

クープ大きく入れるとやわらか生地はダレる、やわらか生地はくープ短く多く。ひとつひとつの作業のコツを教えてくれる

仕込みが終わり、最後の生地で作ってくれたピザをみんなでお昼に食べて、私と岡ちゃんはすぐ裏の海岸へ。海岸でお昼。エメリックさんとエプリルは午後販売の準備で大忙しだそう。そのため当初から午前だけね!と言われていた

販売は工房の入り口のショーケースにエプリルのヤギチーズとお肉が並び、パンは木の棚と捏ね樽に並べられる。大きなパンとプチガトー、ファームの瓶入りパテドカンパーニュを購入。

ここに来ていた研修中のアレックスの1人で仕込みはじめたと言う金曜日午後の小さな仕込みを見学。捏ねの初めからみれて嬉しかった。メモ。捏ね塩混ぜて粉1/3-2/3前後ろ、間に水、ルヴァン溶かしてシード。手前底から崩し猫の手。奥崩しながら全体均一、になったら端開けて、小さくきってフォールドを積み重ねる3回

夜ごはん。窯の残り火を缶に入れて網を置き、ここの豚さんの肉とソーセージを焼くバーベキュー。見学に来ているのに学びに来させてもらっているのに、学び以外も寝る場所、食べ物、沢山のものを頂いている。本当にありがとうございます。

2024/07/18 Ferme du Bec d’Oisel

4時からひとつめ捏ね、6時頃から他の人が合流し、分割とかが始まるとのことで、朝6時からパン作りに参加させてもらった。見学だけでも十分ありがたかったが、文字通り、参加させてくれた。

分割、成形のやり方を見せてもらい、一緒にやる。一緒にやっていて大丈夫だと思ったら私と岡ちゃんだけでその工程をやり、ジャンブノワさんたちは他を進めていることも。こんなに触らせてもらえるとは!

木桶で手捏ねで作るここのパン。夏のマルシェの忙しい時期は2桶4回捏ねるそうで、3回目に一緒に4回目は自分達だけで私と岡ちゃんそれぞれ1桶ずつ捏ねさせてもらった。端々に粉を置き、真ん中に塩、水、サワードウを入れ、粉の丘を崩して混ぜていく。全体の柔らかさが同じになるように。初めは猫の手で押すように

木桶で休ませて、コンテナに移し替え、分割成形、発酵、焼き。

オーツとチョコチップのたっぷり入ったプチガトー。薪窯の余り火で焼くお菓子。全部で1000個。素朴でガリガリで美味しかったな。

お昼ごはんはジョンブノワさんが育てた小麦のパスタにバターとチーズをかけて。鯖のスモーク。青魚嬉しい!

夕方までお手伝いし、次のファームへ移動のため車でバス停まで送ってもらう。あの道歩かなくてよくなり、ありがたい。またいつでも来ていいよと言われるとまた来たくなってしまう。

同い年だと発覚した、送ってくれた子(なまえ!)の車は後ろを改造して寝られるバンになっていた。ここのパン屋の製造日は木金の週2、それ以外は車の仕事をしているそう。かっこいい。私も車内装変えて泊まれるようにするのやりたい!

バスの時間を2時間間違え、、バス停でノートまとめ。バスにのって着いたファームは日曜日に来た、la ferme de la rive Mer Porbail。

着いたら夜ご飯休憩だったので、一緒に食べさせてもらう。チーズ、パン、サラダ、ここでも鯖。この辺りではよく取れるみたいだ。安いから貧乏人の魚だよと。海岸で青魚食べれるとはで嬉しい裏切り。

前日に生地を捏ねて、翌日焼きの方法のため、生地を捏ねていた。ここも木桶の手ゴネ。見学させてもらう。粉の挽き方、発酵のさせ方の話、詳しくいろんな話をしてくれる。ライ麦とT80の一部の粉は石臼で特別ゆっくりと挽いたものだそう。通常のものより色が明るい。通常除去されてしまう薄い膜も一緒に挽けるからと言っていた。小麦の構造見てみたけれど、アリューロン層だろうか。ここの発酵は種パーセンテージすくなく、発酵長く。理想は1%のルヴァンで18°18時間発酵する”レスペクチュス” (酵母・塩を量を減らし、短いミキシングと長時間発酵により小麦の旨味を引き出す製法)らしい。

メモ。18c 18h メソッド。ガッシュ、ブリオッシュ/フーガスオニオンチーズ。こなひきで色が明るいt80,ライ。カードで生地拾う、ストレッチと同じ向きの力をかけるように持ち上げる、手水でパンチ。

今日は暑いから初めてクーラーをつけて発酵部屋内温度コントロールを試すそう。明日は6時に生地チェックして、生地の状態で作業開始になるそう。

ここではテントでおやすみなさい。寒かったよ夜。特に朝方。一日の寒暖差激しいなあ。

2024/07/17 Caen to Cherbourg

朝カーンからシャルブールへ電車で移動。シャルブールは海沿いの街。潮の匂いがする。岡ちゃんがセルジュさんとマルシェに来ていた街でもあり、土地勘のある岡ちゃんに連れ回ってもらう。

インフォメーションセンターで荷物を預けられるところを聞いたら、周りになかったらしく、そこで預かってくれた。優しい。

街歩き開始しハーバーとか、ナポレオンの銅像とかを見ながら(ナポレオンがこの港の開発の指示を出したらしい)海洋博物館へ。

水族館、タイタニック号、潜水艦の3つの博物館がひとつの敷地に入っている。ふらっと見つけて面白そうだねと入った博物館。とっっってもよかった。水族館は地球が生まれるところからの海と地球の歴史、海に関わって来た人間と機材の歴史に触れられ、動物たちの特徴や地形毎の動物の棲家の話が体験形で学べ、最後は環境問題で締められる。メッセージ性の強い水族館だった。

タイタニック号はシェルブールも乗客を乗せた港のひとつだったらしい。タイタニック号の中のお部屋や操縦室、船内の仕組みと、乗客の話。タイタニック号が観光船じゃなく、アメリカンドリームを夢見た移住者を輸送する船だったことを初めて知った。

潜水艦も船内見学ツアーのほか、操縦士が聴いている音からなんの音か当てるゲームがあったりと、ここも体験形で楽しかった。

港町ということで夜ご飯はシーフードを。イケメンラベルのノルマンディークラフトビールと共に、オイスター、シュリンプ、ツブ貝、カニを。ひとりだったら食べなかっただろうなあ。一緒に旅してくれている岡ちゃんにありがとう。

バス停までの道なりでアイスクリームを。ほろ苦いキャラメルが美味しかった。

駅前のバス停は乗るところが多くててんやわんや。2時間に1本ほどしかないから逃したら大変と走って乗れた。目的のパン屋まではバス停から川沿い歩き30分。夕方でよかった、まだ涼しい。日が長くてよかった。大荷物を背負っての徒歩はなかなか大変。

あれ?ここ?到着?と思う民家に到着。看板も何もない。でも奥に煙突付きの建物があったからここじゃない?と家の前で座っていたら、子供ちゃんがでてきて、ここだと言う事が確認できた。

お庭にテントをはらしてもらう。夜、帰ってきたお店の店主ジョンブノワに挨拶。今お出かけしてるお子さんがいるからとお部屋を貸してくれた。快適な大きなベッドで寝かせてもらう。はじめましての私たちをwelcomeしてくださって嬉しい。優しい。ありがとう。

2024/07/16 ありがとうファーム。Caenへ旅立つ。

今日からファームを離れるフィリップさん。私よりさきに出発だから見送ろうと思っていたら、時間を間違えていたみたいで、もう自転車がなかった。7:30だと思っていたんだけど、7:00だったのかしら…7時に部屋を出る準備したからすれ違ってしまったか。残念。

朝、日本から持ってきていたフェイスオイルが無くなったので、ハーブで手作りできるスキントナーを調べてトライしてみることに。庭へ行きハーブを取っていると、フランソワズが来て本を2冊くれた。ソングルテンのパンの本と、キッシュなどがのったレシピ本。フランス語やりたいなら薄いし丁度いいでしょうと。毎朝フランソワが作業するオーベルジュのキッチン横の客席でWi-Fiを借りて勉強していたのを見ていてくれたみたい(携帯の誘惑に負けた時も多々あったけど)

化粧水はジャーマンカモミール肌を保湿して、かゆみなどの炎症を鎮める働きがあり、肌乾燥や乾燥によるかゆみ、ニキビにおすすめです。また日焼け後の炎症を起こした肌を鎮静させ、日焼けによる乾燥も防ぎます。ローズ上品な甘い香りで、肌を若さを保つ働きがあることから、「若返りの薬」といわれています。アンチエイジングや、肌を引きしめる働きから、毛穴の広がりにも使用できます。ローズマリー「若返りのハーブ」とも呼ばれ、血流をよくする働きがあり、肌の新陳代謝を促進して肌の生まれ変わりを助け、美白や美肌へと導きます。タイム強力な殺菌効果で、ニキビの原因菌を死滅させてニキビの治りを早めます。また抗菌作用もありますので、ニキビができやすい肌には、予防として使用するとよいです。(https://www2.j-herbgarden.jp/15843340881674から引用。) を入れてみました。使っていたオイルの瓶に入れて、中のオイルは保湿要員。ハーブももっと詳しくなりたいなあ。

あー守られていたなと思う。居場所があるって、居ていいよって言ってくれる場所があるってありがたい。wwoofありがたい。楽しかったな。母国語が通じたのもあると思うけれど、wwooferとして存在することに慣れてきて、楽しみ方の幅が広がったなと思った今回でした。

セルジュさんの車に岡ちゃんと乗せてもらって、Caenへ向かう。カーンの駅前のホテルに荷物を預けてカナダのファームにいたベイカーのカーリーが教えてくれたPain Viviant へ。街の中にある薪窯パン屋。見学は事前メールで聞いてキッチンが小さくて難しいからごめんねとダメだったけれど、パンを買いに。大きなローフたちバキバキに焼かれてかっこいい。

薪窯パンをファームで食べ、久しぶりにペストリーやサンドイッチを食べたい…サンドイッチ、シナモンロール、クロワッサン、パンオショコラ、ノアゼットとクランベリー入りのサワードウを。大きなパン以外はサワードウではなさそう。サンドイッチのラペとマスタードのソースが美味しい。酸味って大事だなとおもう。

ここからの旅に必要なテントを手に入れるべく、街の中へ。お城などもあり、観光の人が沢山。沢山のお店が並ぶ市街には、大きなアウトドアショップはなく、待ちはずれのモールスポーツアウトドアショップへバスで向かうことに。乗り継ぎバス停で待っていたら、2台同時にきて、後ろに停まるバスに気づかず30分に1本のバスを乗り過ごし、そこかは歩いていける小さい方のお店へ向かう事にするなどバタバタあったけれど、無事にテントをゲット。

近くのスーパーで買い物をし、ジャンボン、バター、キャロットラペ、ビールをゲットしてホテルで夜ご飯。スーパー夜ごはんも十分楽しい。

2024/06/13(Thu)ファームレストランホテルLe Doyenné

レセプションは入り口にある小さなブティック(売店)。売店の中には、野菜たち、ワインやシードル、チョコレートなど食べ物、キッチン用品からガーデン用品が並べられていた。そこのレジに立つ女性に声をかけると”私が案内するわ!”と、レストランの入り口で名前を確認され、2階に案内された。ミントグリーンに様々な花が散らされた壁紙に囲まれた廊下に並ぶ、明るい色の木のドアがかわいい。1番手前の101号室に入る。中庭が見える窓からの光りがキレイに差し込む、天井の高いお部屋。白と茶が基調のお部屋に大きなベットが置かれ、シャワー周りやバスルームに緑がポイントで使われている。かわいい。生のお花がいけられているのも、ベット頭元のライト横にチョコレートがそっと置いてあるのも嬉しい。

お部屋も楽しみたいけれど、暗くなる前にガーデンへ行きたい!と外へ向かう。1階に降り、レストランを抜けて、テラスにでると、そこからガーデンへ道が続いている。塀沿いに並ぶフルーツの木には、緑の小さな果実たちがつき始め、その木の下にあるいちごや、畑の傍に立つベリー達は赤く、または黒く色づき食べ頃だ。カナダより少し早いみたい。カナダではまだ食べられなかった子たちが食べられそうでワクワクする。それぞれの畑パッチの間は芝で整えられていて、ガーデン全体が青々としていて気持ちがいい。

地面に植る野菜たちをみながら奥に進むと、グリーンハウスがある。中に入ると、右の部屋に小さな野菜の芽たちが台の上に所狭しとギュッと並べられていた。左の部屋には、トマトやきゅうりなど夏野菜と思われるものが育っている。端にはキノコと、壁伝いにはパッションフルーツと思われるものまで。楽しい楽しい。ゆっくりガーデンを歩いていたら、”早めに来てもいいよ”と言われていたディナーの時間になりそうだ。早めに行きたかったのに、全然早くない時間になった。

楽しみにしていたディナーの時間。(ここはレストランがメインで、レストランを予約した人だけ宿泊が予約でき、朝ごはんがついている。)

今ワインを飲んでしまったら寝てしまいそうなので、ノンアルコールのドリンクをお願いする。ここで作っている物を尋ねたら、エルダーフラワーとローズのケフィアとケフィアにしてみた。ワイングラスにピンクのローズの花びらが浮かべられた琥珀色のドリンク。グラスを嗅ぐとエルダーフラワーの香りがとってもいい。口に含むと甘いホエイの香り。ローズが後から追ってくる。微炭酸で爽やかで、ゴクゴク飲めるけど、香りがもったいなくて少しずつ。こんな特別感あるノンアルコールドリンク素敵。嬉しくなった。

前菜には、私を囲むように並べられたシュルキュトリー、ブリオッシュ、ミニスプリングロールのようなもの、オイスター。料理を説明してもらう時、”温かいからこっちから紹介するね”と言われたから、ブリオッシュのお皿から頂こう。

ブリオッシュは、卵香りがしっかりするフワッと生地に、脂キューブとレバーペースト。
スプリングロール?は、ペースト状のシープチーズと砕かれたビーンズか中に。サクサクのなかに、少しピリッとするチーズペースト、グリーンのビーンズの食感が楽しい。
オイスターはホースラディッシュのソースとエルダーフラワーオイル。ソースがホースラディッシュの香りがよいけれど、辛味が鼻にくる手前で抑えられているのか辛くない不思議。エルダーフラワーオイルの香りは控えめで優しく香る。そして、オイスターがトロットロ、なめらか磯の香りは強くなく、おいっし!海のミルクと呼ばれる意味がわかる、ミルキーな飲み物のようなオイスター。
シュルキュトリー達は全部うっすーくスライスされて、なめらか。ベーコンは、脂の体積8/10って見た目だけれど、その脂がサクッとしていてオイル感なく甘い。パンチェッタはもう少しお肉感と外側にチリの香りがして面白い。サラミのようなやつは、全体的にチリの香りはするけど辛くない。ホロホロとしたチリの香りのお肉を脂の塊がまるくしてくれる。ハム?みたいなものは、(名前覚えられなかった…)薄切りで絹のよう。脂感はベーコンより感じるけど、舌の上をトロッと撫でて消えるような軽い脂で、甘味を感じた。

後から出てきた野菜のお皿。
キャロットは海藻ジュレと。ピリッと辛く、辛味噌みたい。チコリは、ほんのりブルーベリーが香る、酸味のあるソースと。ハスの葉みたいなものには蕗味噌のようなペーストを挟んで。レモンの味の葉には、ラズベリーとブラックカランツのジェリーでとってもフレッシュ。ラディッシュはエルダーフラワージェリーと。柑橘皮入りでゆず味噌みたい。ブロッコリーフリットはアンチョビソースと。赤ラディッシュひとつは辛味のあるもの、そのまま。もう一つの苦味のある物は花とソースと。違いが面白い。他のフレッシュな中にちょこっとジャンキーな揚げ物とアンチョビのしっかりした味が入ってくるの美味しいな。

パンはルヴァンでここで焼いている。
カウントリーブレットとリンチーロール(Lin がフレックスのことみたい。フレックスシード)。まるい酸味、底面黒くなるほど、しっかりバキッと焼かれ香ばしい。リンチーロールのトップで焼けたフレックス噛むと香ばしい香りが広がる。パンとベーコンを一緒に食べたらハニーみたいな香りが口に広がり、美味しかったなあ。これがアミノスパークか?と思いながら食べた。バターはスイスのものがとってもクリーミーでミルキーなのに比べ、こちらはもう少しスッキリと、そして少し野生的なミルクの香り。面白い。

冷製スープ。
グリーンアーモンド、カシューの酸味のあるスープに、かために茹でたピーと半切りカシスが浮かべられていた。

サラダ。
“セサミリーフみたいなシソみたいな香りよ”と説明してくれた葉に、そら豆と生アーモンド、ミント、桃。海藻のドレッシングを纏って。時々あたるシソの香りが楽しい、そら豆のグリーンな香り、ホクホクな食感、アーモンドのカリッとフレッシュな食感が楽しい。ももと生アーモンドを食べるとフレッシュ×フレッシュで、口の中が明るくリフレッシュされる。ソースは薄っすらと纏って、主張なく酸味と時々の潮の香りで旨味のサポートしている。

メインのお魚のツナ。(写真撮り忘れたの悔しい…)
あったかいからか脂をジワっと感じる。下面だけグリルしていて、焼きと生の間のような、両側面のいいとこ取りをしている。上には細切りフェンネルとキューカンバー、コリアンダーの花が乗り、魚のしっかりな脂を爽やかにしてくれる。ソースはポテトとアンチョビの二色で、お魚の脂と爽やかな野菜たちをまとめてどっしり味を落としてくれる。

メインのチキン。
チキンはワイナリーかららしい。柔らかくも、しっかり弾力がある。シンプル焼かれたチキンの下に、シアントロのソース。キャロット、マッシュルーム、ビーツが添えられている。キャロットが甘くて中までしっかり柔らかくジワッと美味しかった。別皿サイドには、スピナッチをクリーミーなディルのソースと。

チーズセット。
おすすめされて眠いけど、お腹いっぱいだけど食べてみたくて追加で頼んでしまった。牛のチーズ、羊のチーズ、ヤギのチーズ。(チーズも名前覚えられなかった…)牛のチーズの薄切りにされたのは塩が効いて濃い味。三角の方はトロッとまろやか。羊の三角は中の色が違う。トロッとなめらかな外周に、ホロッとクリーミーな中心。羊って臭みないのね。牛よりあっさり。小さく1つ、ヤギチーズ。しっかりヤギの香り、なめらかなチーズ。切り方とか、量とか、味や香りの強さで調節されているのだなと。

デザート2種。
ミントアイスにピスタチオ、カカオニブ、キャラメルナッツが纏って、食感楽しいアイスクリーム。
アーモンドチーズビスケットケーキ、ベリー添え。サクッとした軽いスポンジ生地のロールケーキに杏仁風味(きっとアーモンドの香り)のチーズクリーム。

天井の高い、ガラス張りのレストラン。窓際の席からガーデンや空を眺めながら、時々オープンになっているキッチンを覗き、運ばれてくるカラフルで楽しい料理。幸せな時間だった。

20時ちょい前から22時過ぎまでゆっくりと食事。最後は眠気との戦いだったけれど、2階にすぐお部屋がある。その幸せな気持ちのまま、大きなベットに潜り込んだ。